Teamsのチーム管理をコマンド処理する方法

Teamsのチームやチャネルで、ユーザーの追加や削除をどのように処理していますか?

少人数ならTeamsのクライアントアプリによるGUI操作でも良いですが、数十人単位になってくると非常に煩わしいものです。

コマンド操作で簡単に処理しましょう。

はじめに

コマンド操作するために必要なモジュールが組み込まれているか確認してください。

Windows PowerShellアプリを開き、以下コマンドを実行します。

Get-Module -Name MicrosoftTeams -ListAvailable | Select Name,Version

出力があればモジュールはインストール済みです。

何も出力がない場合は、以下コマンドでモジュールをインストールします。

Install-Module -Name MicrosoftTeams -RequiredVersion 5.2.0 -Scope CurrentUser

確認を求められるので、「Y」を選択して処理を進めます。

処理が完了すれば、現在操作しているユーザーアカウントに対して、MicrosoftTeams管理シェルがインストールされます。

念のため、最初に実行したGet-Moduleコマンドを実行して確認してください。

これでコマンド操作の準備が完了しました。

Teams環境に接続する

以下コマンドを実行し、Teams環境に接続します。

Connect-MicrosoftTeams 

ウィンドウが開き、アカウント情報の入力を求められます。

サインインが成功すると接続できます。

チームのIDを取得する

Teamsのチームに対して操作をするには、チームのIDが必要になります。

Get-Teamコマンドで確認します。

オプションなしではエラー出力されるので、範囲指定が必要です。

私は、ユーザー名(メールアドレス)で絞り込む方法で対応しています。

Get-Team -User <メールアドレス>

他にチームの表示名やアーカイブの有無、プライバシー設定などで範囲指定することができます。

出力結果から目的のチームのGroupIDを控えてください。

参考:Get-Team (MicrosoftTeamsPowerShell) | Microsoft Learn

チャネルの表示名を取得する

チーム中のチャネルに対して操作をする場合、チャネルの表示名が必要になります。

以下コマンドで、チームのIDをオプション指定し実行します。

Get-TeamChannel -GroupId <チームのID>

出力結果から目的のチャネルのDisplayNameを控えてください。

(Idではありません)

チームにユーザーアカウントを追加/削除する

チームのIDを控えていることが前提です。

ユーザーアカウントの追加は、以下コマンドを実行します。

Add-TeamUser -GroupId <チームのID> -User <メールアドレス>

-Roleオプションで役割を付与することもできます。

-Role owner とすれば所有者役割を付与します。

-Roleオプションを省略した場合は、memberが割り当てされます。

ユーザーアカウントの削除は、以下コマンドになります。

Remove-TeamUser -GroupId <チームのID> -User <メールアドレス>

オプションの構成は追加時と変わりありません。

チャネルにユーザーアカウントを追加/削除する

チームのIDとチャネルの表示名を控えていることが前提です。

ユーザーアカウントの追加は、以下コマンドを実行します。

Add-TeamChannelUser -GroupId <チームのID> -DisplayName <チャネルの表示名> -User <メールアドレス>

このコマンドを利用するのは、Get-TeamChannelコマンド実行時のMemberShipTypeがPrivate(プライベート)もしくはShared(共有)のチャネルの場合かと思います。

削除する場合は、Remove-TeamChannelUserコマンドです。

必須オプションは、Add-TeamChannelUserコマンドと同じになります。

チャネルを追加/削除する

チームのIDとチャネルの表示名を控えていることが前提です。

チャネルの追加は、以下コマンドを実行します。

 New-TeamChannel -GroupId <チームのID> -DisplayName <チャネルの表示名>

-MembershipType オプションで標準、プライベート、パブリックの指定ができます。

オプションの値は、「Standard」「Shared,」「Private」のいずれかを指定します。

チャネルの削除は以下コマンドを実行します。

Remove-TeamChannel -GroupId <チームのID> -DisplayName <チャネルの表示名>

接続を終了する

作業が終了した後は、以下コマンドで接続を切ります。

Disconnect-MicrosoftTeams

おわりに

コマンドでTeamsを操作する方法でした。

他のコマンドについては以下から確認可能です。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/teams/?view=teams-ps

執筆担当者プロフィール
宮久保 良彦

宮久保 良彦(日本ビジネスシステムズ株式会社)

モダンワークプレイス部に所属。 Azureに関連する提案、設計、構築を担当しています。 自作PCのカスタマイズが趣味です。

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