Power Platformの"環境"と"管理環境"について
ご存じの方も多いかもしれませんが、Power Platformには"環境"という概念があります。
簡単に言いますと、サーバーを分けるようなイメージで論理的に分かれた環境を作成することで、検証用・本番用・○○部署用など用途別に環境を作成することができます。
この"環境"というのは今までも本番用・試用版・サンドボックス版など何種類かの種類があったのですが、今回のアップデートで"管理環境"というのが追加されます。
なお、管理環境を作成・利用することができるのは、Power Platformの有償ライセンスを保有している場合のみであることに注意してください。
"管理環境"とは
詳細な内容はこちらの動画の16:44からで詳しく解説されています。
簡単に言いますと、今までの"環境"では環境内に存在するアプリやフローを管理するための機能が十分ではなかったのが、この"管理環境"にはアプリやフローを十分管理できるような機能が付与されている、との事です。
例えばですが、有償版のコネクタを利用しているアプリの利用率や、特定のアプリを特定のグループにだけ共有制限する機能が発表されています。現状の機能の一覧と今後のロードマップは以下をご覧ください(上記YouTube動画より引用)
今までPower Platform環境を管理しようとすると、CoE Starter Kitなどが例として挙げられていましたが、誰もが簡単に利用・活用できるようなものではありませんでした。
有償版ライセンスが必要とは言え、Power Platform環境をGUIでまともに管理できるような機能が出てきたのは喜ばしい事だと思います。
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寺田 敬佑(日本ビジネスシステムズ株式会社)
クラウドマネージドサービス本部 所属。Microsoft 365 導入エンジニアとしてキャリアを重ねたのち、現在は JBS の Microsoft 365 系サービス/プロダクトマネージャーとしてサービス開発指揮を執る。
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