ハイブリッド研修時代の研修講師として最適なモニタ配置を試行錯誤する

はじめに

※ 2022/5/20にWindowsのモニタ設定について追記しました

現在、新入社員研修の真っ最中で、僕自身も技術研修をいくつか担当しています。

新入社員同士の交流を取ってもらいつつ、感染リスクを減らすために、一部社員は出社、他はリモートで参加という、ハイブリッドの形で研修を行っていますが、ここで悩ましいのが、どのモニタに何をうつすか、そしてどの画面をリモート向けに共有するか、になります。

どの画面をどのように使いたいか、試行錯誤してやっと落ち着いたので、メモとして残します。

(技術記事か、と言われると悩ましいラインですが)

教室レイアウトを考える

おおまかなレイアウトはこうなっています。

要件を考える

まず、研修として受講者に見せる必要のあるものを考えます。

  • 研修資料(PowerPointのスライド画面)
  • 手順書などの補助資料(Word)
  • Azureなどの操作画面(Webブラウザ)
  • リモートデスクトップの画面

この辺りは受講者に見せる必要があるので、当然スクリーンに投影します。 また、リモートにも共有する必要があります。

特にハンズオン系の研修だとPowerPointのスライドだけの共有では進行が難しいので、 基本的にはデスクトップ全体を共有することになります。

しかし、受講者には見せたくない情報もあります。

  • 研修時の講師向けメモ(PowerPointの発表者ツールの部分)
  • タイミングを見計らってから見せたい参考情報など
  • Teamsのチャット画面(研修中でも講義に関する連絡がくる可能性がある)

ノートPCとスクリーンのデュアルモニタで利用する

そこでまず、ノートPCとモニタで拡張表示を設定し、デュアルモニタとしました。

一応これで、受講者用の画面と講師用の画面を分ける事は出来ました。

ただ、この場合、PowerPointのスライドを見ながら話す分には発表者ツールがあるので大丈夫なのですが、Azureの操作デモを見せる、といったケースだと、スクリーンを見ながら操作する必要があります。

そうすると、首だけ後ろを向けるとか、受講者に背中を向けて操作することになってしまい、どうしてもスムーズな操作が出来ません。

ノートPCとスクリーンと外付けモニタのマルチモニタで利用する

ということで、この問題を解決するために、さらにモニタを追加することにしました。

複数のスクリーンへの表示については、ノートPCから1本HDMIで接続すればスクリーンコントローラー*1があとはやってくれるのですが、外部モニタはそうはいきません。

僕が使っているSurface Pro 7はUSB-Cのポートが一つあるのですが、ここにUSB-CをHDMI 2ポートに変換するアダプタを接続して、この問題を解決しました。下図のような配線になります。

ノートPCに管理画面を移し、外付けモニタとスクリーンは同じ内容をミラーで投影します。外付けモニタは講師側、スクリーンは受講者側を向いているので、ブラウザなどを操作するときも、向きを変える必要はありません。

Windowsでの設定方法(2022/5/20 追記)

まず、「Windowsキー+P」で、拡張を選びます。

続いて、ディスプレイの何もないところで右クリックし、「ディスプレイ設定」をクリックします。

この時点だと、3つの画面を独立して利用する状態になっているかと思います。

ここで、「識別」をクリックし、どのモニタがどの番号か確認してください。 今回はこのような対応になっていました。

今回は、上図のように、ノートPC(1)で一つ、スクリーン(2)と外付けモニタ(3)で同じ内容にしたいので、設定画面上で2または3のモニタを選択してから、「デスクトップを2と3に複製する」を選択します。

この設定を行うと、設定画面がこのように変わり、2と3で同じ画面が出力されるようになります。

リモートへの画面共有を考える

Teamsの画面共有ではPowerPointのみ、といったアプリ単位での共有も出来るのですが、Webブラウザででも画面を見せながら、といった事も多いので、画面単位で共有した方が楽です。

よって、シンプルに、受講者向け画面ごとTeamsに共有します。

という事で、モニタ周りの(個人的な)最適解が見つかりました。

おわりに

何が最適化は個人差があると思うのですが、個人的にはようやくこれでしっくりきました。

外付けモニタを2端子必要とするので、PCに依存するところがあったり、別途デバイスが必要だったりするので敷居が高い部分もありますが、何かの参考になれば幸いです。

*1:と勝手に呼んでいるもの。実際にはネットワーク経由で別の部屋にあったりもう少し構成が複雑

執筆担当者プロフィール
舟越 匠

舟越 匠(日本ビジネスシステムズ株式会社)

人材開発部に所属。社内向けの技術研修をメインにしつつ、JBS Tech BlogやMS認定資格取得の推進役もやっています。資格としてはAzure Solutions Architect Expertを所持。好きなサービスはPower Automate / Logic Apps。好きなアーティストはZABADAK。

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