【Exchange Online】ユーザーによる配布グループの作成と削除を制御する

Exchange Onlineでは、ユーザーが配布グループを管理できる機能があります。

しかし、組織のポリシーによっては、ユーザーによる配布グループの編集は許可し、作成・削除のみ制御したい場合があります。

本記事では、ユーザーの役割に含まれる「MyDistributionGroups」権限を編集することで、ユーザーによる配布グループの管理権限を制御する方法をご紹介します。

※ユーザーの役割の [MyDistributionGroups] 権限とは、Outlook on the Web の [全般] > [配布グループ] > [所有する配布グループ] にて、ユーザーが配布グループを作成・削除・編集する際に必要となる権限です。

役割の新規作成

まず、既定のポリシー MyDistributionGroups をコピーして、新しいポリシーを作成します。

この操作は管理センターからは実施できないため、PowerShellで行います。

PowerShell実行前提作業

PowerShellでExchange Onlineに接続する手順を記載します。

  1. PowerShellを管理者権限で開きます。
  2. 下記コマンドでExchange Onlineに管理者アカウントで接続します。
     Connect-ExchangeOnline
    

ポリシー作成

下記の構文を入力し、既定のポリシー MyDistributionGroups をコピーして、新しいポリシーを作成します。

[構文]

 New-ManagementRole -Parent <コピー元の役割> -Name <新しい役割名>

[実行例]

 New-ManagementRole -Parent "MyDistributionGroups" -Name "NewMyDistributionGroups"

 ※ 上記実行例では、新しい役割名を NewMyDistributionGroups に設定しています。

作成した役割のカスタマイズ

次に、下記の構文を入力し、作成した役割をカスタマイズします。

この操作によりユーザーは配布グループの作成・削除ができなくなります。所有している既存グループのメンバー編集は可能です。

[配布グループの作成を制限]

 Remove-ManagementRoleEntry "NewMyDistributionGroups\New-DistributionGroup" -Confirm:$False

[配布グループの削除を制限]

 Remove-ManagementRoleEntry "NewMyDistributionGroups\Remove-DistributionGroup" -Confirm:$False

※こちらは必要に応じて実施してください。

作成した役割を既定の ポリシーに設定

作成した役割項目を既定の [Default Role Assignment Policy] に設定します。この操作はExchange 管理センター及びPowerShell で設定が可能です。

本記事は、Exchange 管理センターでのポリシー設定手順を記載します。

  1. 管理者権限にて、Exchange 管理センターにアクセスします。
  2. [役割] > [ユーザーの役割] をクリックします。

  3. [Default Role Assignment Policy] をクリックします。

  4. [アクセス許可の管理]の[MyDistributionGroups] のチェックが外れている状態で[DistributionGroupsMembership] のチェックを入れ、それ以外の役割も任意のものにチェックをいれ、[保存] をクリックします。
    ※ 組織のグローバル管理者と Exchange 管理者は制御されない動作となります。

最後に

Exchange Onlineでは、ユーザーの役割をカスタマイズすることで、配布グループの作成・削除を制御できます。

ユーザーによる配布グループの乱立を防ぎたい場合や、編集は許可しつつ作成・削除のみ制御したい場合に参考にしていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆担当者プロフィール
佐藤 鈴花

佐藤 鈴花(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Csol本部 MW2部に所属。Microsoft製品にかかわる業務に携わっています。

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