本記事では、Nutanix環境におけるPrism Centralの概要についてご紹介いたします。
Prism Centralとは
Nutanix環境では、Prism Elementと呼ばれる管理コンソールが各クラスタに対して提供されています。Prism Elementでは、仮想マシンの作成や管理、ストレージや各ノードのハードウェア状況などを一元管理します。
ただ、セキュリティや用途の観点からクラスタを別々で管理することもあると思います。その際に複数のクラスタを一元管理する目的でPrism Centralが提供されました。複数のNutanixクラスタを管理し、より高度な機能を提供することが可能です。
ライセンス
Prism Centralには、無償で利用可能な「Starterライセンス」と、有償利用となる「Proライセンス」の2種類があります。
Starterライセンスは複数のクラスタを管理するのが主な目的である一方、Proライセンスはアラートの面でパフォーマンスモニタリング等の高度な機能を利用できます。
動作要件
Prism Centralは対象のハイパーバイザー上で仮想アプライアンスとして提供されます。稼働するハイパーバイザーは以下の3つとなります。
- AHV
- ESXi
- Hyper-V
ただ、ESXiで稼働する仮想化基盤に展開した場合、Flowなど一部利用できない機能がありますので注意が必要です。
また、Prism Centralの展開方法は2種類あります。シングルVM構成は、単一の仮想アプライアンスを展開します。一方でマルチVMインスタンス構成は、複数の仮想アプライアンスでクラスタ化します。この構成は、ESXi基盤上ではサポートされませんのでお気をつけください。
リソース要件
Prism Centralの仮想アプライアンスリソースは以下の通りとなります。管理対象となる仮想マシンの数に応じてサイズを選択できます。リソースと使用用途を踏まえた拡張を実現します。
-サイズ(VM管理台数)- | -リソース- |
---|---|
Large(12500台まで) | 8 vCPU, 2500GiB HDD |
Small(2500台まで) | 4 vCPU, 500GiB HDD |
具体的なデプロイ方法につきましては、以下の記事にて取り上げていますので参考にしてください。
最後に
今回は、Nutanix環境におけるPrism Centralの概要についてご紹介しました。
Nutanixライセンス適用等で導入される際は、今一度要件をご確認ください。