【Microsoft×生成AI連載】寺澤です。今回はMicrosoft 365 Copilotの宣言型エージェントとカスタムエンジンエージェントについて記載します。
※ この記事の情報は2025/4/15時点のものです。
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記事をご参照ください。
宣言型エージェントとカスタムエンジンエージェントの紹介
宣言型エージェント
宣言型エージェントを使用することで、Microsoft 365 Copilotをユーザー固有のビジネスニーズに合わせてカスタマイズ可能です。
宣言型エージェントは指示、アクション、知識を設定することで構築が可能です。また、Microsoft 365 Copilotを支える同じオーケストレーター、基盤モデル、信頼できるAIサービス上で動作します。
参照:Microsoft 365 Copilotの宣言型エージェント | Microsoft Learn
カスタムエンジンエージェント
カスタムエンジンエージェントは、カスタムオーケストレーターや基盤モデル、カスタムロジックを使用することができます。
これらは最初はTeamsプラットフォームでのみサポートされていましたが、現在はMicrosoft 365 Copilot Chatに統合されており、エンドユーザーに対して宣言型エージェントと同じ操作感で利用可能となっています。
参照:Microsoft 365 用のカスタム エンジン エージェント | Microsoft Learn
利用方法
宣言型エージェント
宣言型エージェントは下記のツールを使用して、宣言型エージェント アプリ パッケージを作成できます。
- Teams Toolkit:
- Microsoft Copilot Studio:
- Copilot Studio agent builder:
- SharePoint:
参照:
- Microsoft 365 Copilotの宣言型エージェント | Microsoft Learn
- 適切なツールを選択して、Microsoft 365 Copilot用の宣言型エージェントを構築する | Microsoft Learn
カスタムエンジンエージェント
カスタムエンジンエージェントは、下記の方法で構築できます。
- Teams AI ライブラリ:
- Teams Toolkit:
- Microsoft Copilot Studio:
参照:Microsoft 365 用のカスタム エンジン エージェント | Microsoft Learn
利用シーン、メリット、注意点
利用シーン
- 宣言型エージェント:
- SharePointのドキュメントを検索したい
- 簡単な操作でエージェントを作成したい 等
- カスタムエンジンエージェント:
- 任意の言語モデルを利用したい
- オーケストレーターで会話開始時の文言の設定や処理フローを細かく設定したい
- Azure OpenAIと連携したい 等
メリット
- 宣言型エージェント:
- 簡単な操作で目的に応じたエージェントを作成可能
- カスタムエンジンエージェント:
- オーケストレーター等で独自の処理フローを作成したり、より複雑な設定が可能
注意点
エージェントの種類や利用するツールによってエージェントで利用可能な機能が異なります。ここではいくつかご紹介します。
エージェントの種類
|
利用ツール
|
違い
|
宣言型エージェント
|
Agent Builder
|
Copilot Sdtudioで作る際との違い
|
宣言型エージェント
|
Copilot Studio
|
Agent Builderで作る際との違い:
カスタムエンジンエージェントとの違い:
|
カスタムエンジンエージェント
|
Copilot Studio
|
宣言型エージェントとの違い:
|
また利用ライセンスや従量課金設定、利用機能に応じて料金も異なるため注意が必要です。
参照:
- Microsoft 365 Copilotを拡張するように開発環境を設定する | Microsoft Learn
- Set Up Your Development Environment to Extend Microsoft 365 Copilot | Microsoft Learn
- Enabling agents in Microsoft 365 Copilot Chat | Microsoft Copilot Blog
まとめ
今回は宣言型エージェントとカスタムエンジンエージェントの違いを紹介しました。
それぞれ目的の応じて使い分けることで便利なエージェントを作ることができます。
また、新機能も定期的に追加されているので、適宜チェックしていこうと思います。
おまけ(BizChatによる本記事の要約)
宣言型エージェントとカスタムエンジンエージェントの紹介についてのブログの内容を以下にまとめます。
宣言型エージェント
宣言型エージェントは、Microsoft 365 Copilotをユーザー固有のビジネスニーズに合わせてカスタマイズするためのものです。指示、アクション、知識を設定することで構築され、Microsoft 365 Copilotを支える同じオーケストレーター、基盤モデル、信頼できるAIサービス上で動作します。カスタムエンジンエージェント
カスタムエンジンエージェントは、カスタムオーケストレーターや基盤モデル、カスタムロジックを使用することができます。これらは最初はTeamsプラットフォームでのみサポートされていましたが、現在はMicrosoft 365 Copilot Chatに統合されており、エンドユーザーに対して宣言型エージェントと同じ操作感で利用可能となっています。利用方法
宣言型エージェント
宣言型エージェントは以下のツールを使用して作成できます:Teams Toolkit
Copilot Studio
エージェント ビルダー Copilot Studio
SharePoint
カスタムエンジンエージェント
カスタムエンジンエージェントは以下の方法で構築できます:Teams AI ライブラリ
Teams Toolkit
Microsoft Copilot Studio
利用シーン、メリット、注意点
利用シーン
宣言型エージェント:SharePointのドキュメントを検索したい、簡単な操作でエージェントを作成したい等。
カスタムエンジンエージェント:任意の言語モデルを利用したい、オーケストレーターで会話開始時の文言の設定や処理フローを細かく設定したい、Azure OpenAIと連携したい等。
メリット
宣言型エージェント:簡単な操作で目的に応じたエージェントを作成可能です。
カスタムエンジンエージェント:オーケストレーター等で独自の処理フローを作成したり、より複雑な設定が可能です。
注意点
エージェントの種類や利用するツールによって利用可能な機能が異なります。例えば、宣言型エージェントのAgent Builderではコードインタープリターや画像ジェネレーターの設定が可能ですが、アクションの設定は不可です(2025/4/15時点) 1。一方、Copilot Studioではアクションの設定が可能ですが、コードインタープリターや画像ジェネレーターの設定はありません 1。また、利用ライセンスや従量課金設定、利用機能に応じて料金も異なるため注意が必要です。
まとめ
宣言型エージェントとカスタムエンジンエージェントの違いを紹介しました。それぞれ目的に応じて使い分けることで便利なエージェントを作ることができます。また新機能も定期的に追加されているので適宜チェックしていくことが重要です。