Exchange Onlineでは、1つのメールボックスに複数のセカンダリメールアドレスを設定し、送受信することが可能です。
セカンダリメールアドレスを利用するために以下の手順が必要です。
- セカンダリメールアドレスの追加
- セカンダリメールアドレスでのメール送信の許可
- セカンダリメールアドレスでのメール送信
本記事では、それぞれの手順をご紹介します。
セカンダリメールアドレスの追加
Exchange 管理センターにて、メールアドレスの種類の追加からセカンダリメールアドレスを追加する手順を記載します。
- 管理者アカウントまたは権限を持つユーザーにて、Exchange 管理センター(https://admin.exchange.microsoft.com/) にアクセスします。
- [受信者] > [メールボックス] をクリックし、対象のメールボックスの"全般" タブ > "メール アドレス" 項目より [メール アドレスの種類の管理] をクリックします。
[+ メール アドレスの種類を追加] をクリックし、"メール アドレス" に追加するセカンダリメール アドレスを入力し、[OK]をクリックします。
セカンダリメールアドレスでのメール送信の許可
管理者による設定
Exchange 管理センターにて、セカンダリメールアドレスでのメール送信を有効にする手順を記載します。
以下の設定にて組織単位で有効化することで、全ユーザーにてセカンダリアドレスで送信が可能です。
- 管理者アカウントまたは権限を持つユーザーにて、Exchange 管理センター(https://admin.exchange.microsoft.com/) にアクセスします。
- [設定] > [メール フロー] をクリックします。
- ”全般” の欄の ”エイリアスからの送信を有効にする” にチェックを入れ、[保存]をクリックします。
※「エイリアスからの送信を有効にする」という設定項目ですが、これが「セカンダリメールアドレスでのメール送信を有効にする」設定に該当します
ユーザーによる設定
Outlook on the webでの追加設定
Outlook on the web (Web ブラウザー版) にてセカンダリメールアドレスでのメール送信を行う場合は、以下手順の実施も必要となります。
- 該当セカンダリメールアドレスが設定されているユーザーにて、Outlook on the web (https://outlook.office.com/mail) にサインインし、表示された画面右上の [設定] (歯車のマーク) をクリックします。
- [メール] - [作成と返信]をクリックし、"送信元のアドレス" 項目にて送信を許可したいセカンダリメールアドレスの左側チェック ボックスを [オン] にし、[保存] をクリックします。
Outlook クライアントでの追加設定
Outlook クライアントの場合も、クライアント側での設定が必要です。
- メール作成画面の [差出人] から [リストの管理] をクリックします。
- 該当のセカンダリメールアドレスを選択し [OK] をクリックします。
※Outlook クライアントの [リストを管理] の表示につきましては、Exchange 管理センターでのセカンダリメールアドレス追加と、メール フローでの許可設定後、設定反映までに最大 24 時間かかります。
セカンダリメールアドレスでのメール送信設定
セカンダリメールアドレスでのメール送信設定手順を記載します。
Outlook on the webとOutlookクライアントで別途手順の実施が必要です。
Outlook on the web でのセカンダリメールアドレスからの送信手順
- Outlook on the web (https://outlook.office.com/mail/) に対象ユーザーにてサインインし、[新規メール] をクリックし、メールの作成画面を開きます。
- [差出人] をクリックして、対象のセカンダリメールアドレスを指定し送信します。※ メールの作成画面に [差出人] が表示されていない場合は、 [オプション] タブをクリックし、[差出人を表示] にチェックを入れます。
※ [差出人] をクリックしてもセカンダリメールアドレスの情報が表示されない場合は、[その他のメール アドレス…] をクリックし、空欄になった差出人フィールドに直接セカンダリメールアドレスを入力いただくことで送信可能かご確認ください。
Outlook クライアント側でのセカンダリメールアドレスからの送信手順
- Outlook クライアントを起動し、[ホーム] タブより [新しいメール] をクリックし、メール作成画面を出します。
- [差出人] をクリックします。
※メールの作成画面に [差出人] が表示されていない場合は、新規メール作成画面上部にある [オプション] タブをクリックし […(三点リーダー)] をクリックし、[差出人] をクリックします。 - [リストの管理] をクリックし、対象のセカンダリメールアドレスにチェックを入れ [OK] をクリックします。もう一度 [差出人] をクリックし、対象のセカンダリメールアドレスが表示されるため選択し送信します。
※ [リストの管理…] にセカンダリメールアドレスの情報が表示されない場合は、[他の電子メール アドレス…] をクリックし、差出人フィールドに直接セカンダリメールアドレスを入力し、[OK] をクリックすることで送信可能かご確認ください。
最後に
本記事では、セカンダリメールアドレスを利用する手順をご紹介しました。参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。