【Exchange Online】セカンダリメールアドレスの利用手順

Exchange Onlineでは、1つのメールボックスに複数のセカンダリメールアドレスを設定し、送受信することが可能です。

セカンダリメールアドレスを利用するために以下の手順が必要です。

  1. セカンダリメールアドレスの追加
  2. セカンダリメールアドレスでのメール送信の許可
  3. セカンダリメールアドレスでのメール送信

本記事では、それぞれの手順をご紹介します。

セカンダリメールアドレスの追加

Exchange 管理センターにて、メールアドレスの種類の追加からセカンダリメールアドレスを追加する手順を記載します。

  1. 管理者アカウントまたは権限を持つユーザーにて、Exchange 管理センター(https://admin.exchange.microsoft.com/) にアクセスします。
  2. [受信者] > [メールボックス] をクリックし、対象のメールボックスの"全般" タブ > "メール アドレス" 項目より [メール アドレスの種類の管理] をクリックします。

[+ メール アドレスの種類を追加] をクリックし、"メール アドレス" に追加するセカンダリメール アドレスを入力し、[OK]をクリックします。

セカンダリメールアドレスでのメール送信の許可

管理者による設定

Exchange 管理センターにて、セカンダリメールアドレスでのメール送信を有効にする手順を記載します。

以下の設定にて組織単位で有効化することで、全ユーザーにてセカンダリアドレスで送信が可能です。

  1. 管理者アカウントまたは権限を持つユーザーにて、Exchange 管理センター(https://admin.exchange.microsoft.com/) にアクセスします。
  2. [設定] > [メール フロー] をクリックします。

  3. ”全般” の欄の ”エイリアスからの送信を有効にする” にチェックを入れ、[保存]をクリックします。
    ※「エイリアスからの送信を有効にする」という設定項目ですが、これが「セカンダリメールアドレスでのメール送信を有効にする」設定に該当します

ユーザーによる設定

Outlook on the webでの追加設定

Outlook on the web (Web ブラウザー版) にてセカンダリメールアドレスでのメール送信を行う場合は、以下手順の実施も必要となります。

  1. 該当セカンダリメールアドレスが設定されているユーザーにて、Outlook on the web (https://outlook.office.com/mail) にサインインし、表示された画面右上の [設定] (歯車のマーク) をクリックします。
  2. [メール] - [作成と返信]をクリックし、"送信元のアドレス" 項目にて送信を許可したいセカンダリメールアドレスの左側チェック ボックスを [オン] にし、[保存] をクリックします。
Outlook クライアントでの追加設定

Outlook クライアントの場合も、クライアント側での設定が必要です。

  1. メール作成画面の [差出人] から [リストの管理] をクリックします。
  2. 該当のセカンダリメールアドレスを選択し [OK] をクリックします。
    ※Outlook クライアントの [リストを管理] の表示につきましては、Exchange 管理センターでのセカンダリメールアドレス追加と、メール フローでの許可設定後、設定反映までに最大 24 時間かかります。

セカンダリメールアドレスでのメール送信設定

セカンダリメールアドレスでのメール送信設定手順を記載します。

Outlook on the webとOutlookクライアントで別途手順の実施が必要です。

Outlook on the web でのセカンダリメールアドレスからの送信手順

  1. Outlook on the web (https://outlook.office.com/mail/) に対象ユーザーにてサインインし、[新規メール] をクリックし、メールの作成画面を開きます。

  2. [差出人] をクリックして、対象のセカンダリメールアドレスを指定し送信します。※ メールの作成画面に [差出人] が表示されていない場合は、 [オプション] タブをクリックし、[差出人を表示] にチェックを入れます。

    ※ [差出人] をクリックしてもセカンダリメールアドレスの情報が表示されない場合は、[その他のメール アドレス…] をクリックし、空欄になった差出人フィールドに直接セカンダリメールアドレスを入力いただくことで送信可能かご確認ください。

Outlook クライアント側でのセカンダリメールアドレスからの送信手順

  1. Outlook クライアントを起動し、[ホーム] タブより [新しいメール] をクリックし、メール作成画面を出します。

  2. [差出人] をクリックします。
    ※メールの作成画面に [差出人] が表示されていない場合は、新規メール作成画面上部にある [オプション] タブをクリックし […(三点リーダー)] をクリックし、[差出人] をクリックします。

  3. [リストの管理] をクリックし、対象のセカンダリメールアドレスにチェックを入れ [OK] をクリックします。もう一度 [差出人] をクリックし、対象のセカンダリメールアドレスが表示されるため選択し送信します。

    ※ [リストの管理…] にセカンダリメールアドレスの情報が表示されない場合は、[他の電子メール アドレス…] をクリックし、差出人フィールドに直接セカンダリメールアドレスを入力し、[OK] をクリックすることで送信可能かご確認ください。

最後に

本記事では、セカンダリメールアドレスを利用する手順をご紹介しました。参考にしていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆担当者プロフィール
佐藤 鈴花

佐藤 鈴花(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Csol本部 MW2部に所属。Microsoft製品にかかわる業務に携わっています。

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