Microsoft Azureのデータセンターの需要が急激に増加した場合等に、リソース不足によりVirtual Machine(以下VM)の起動が失敗することがあります
確実にVMを起動させるために、容量予約を行いリソースを確保することができます
今回は、容量予約グループの作成・割り当て方法を記載します
Azure でのオンデマンド容量予約 - Azure Virtual Machines | Microsoft Learn
容量予約グループ作成
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作成前に容量確保したいVMの以下を確認します
- リソースグループ
- VMサイズ
- 可用性ゾーン(設定している場合のみ)
- Microsoft Azureポータル > 容量予約グループ - [作成] を開きます
- [基本]タブで以下を入力します
※可用性ゾーンは、予約対象のVMが可用性ゾーンを設定している場合に選択します。可用性ゾーンを設定していない場合は何も選択しないまま進みます。
- [予約]タブで予約名、インスタンス数、VMサイズを設定します
※予約対象VMが設定されている可用性ゾーンで予約を作成します
※予約はあとから追加することも可能です
※予約名にスペースをいれることはできません
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[タグ]タブでタグ設定がある場合は設定し、[確認および作成]をクリックします
- [確認および作成]画面で検証に成功したことを確認し、[作成]をクリックします
- デプロイが完了したことを確認します
※この時にAzure に要求を満たす容量がない場合、予約のデプロイは失敗します。失敗した場合は、時間を置いて再度試してみてください。
Virtual Machineへの割り当て
- Microsoft Azureポータルから、容量予約対象VMを[停止]します
- VMが停止されたことを確認後、[構成]を開きます
- 作成した容量予約を選択し、[適用]をクリックします。
※対象VMと可用性ゾーン、サイズが一致している予約のみ選択できます
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正常に更新されたことを確認後、VMを[開始]させます
注意点
容量予約は、作成した時点から、VM がプロビジョニングされているかどうかにかかわらず、選択した VM サイズが従量課金制料金で請求されます。
そのため、予約作成した時点からVirtual Machineを割り当てることをお勧めします。learn.microsoft.com
まとめ
以上が、容量予約作成方法と割り当て手順となります。
比較対象として予約インスタンスが挙げられますが、コスト削減を重視するか、柔軟性と即時利用を重視するか、ニーズによって選択するとよいと思います。
参考になれば幸いです。