Micrsoft Azure 容量予約グループ作成・割り当て方法

Microsoft Azureのデータセンターの需要が急激に増加した場合等に、リソース不足によりVirtual Machine(以下VM)の起動が失敗することがあります

確実にVMを起動させるために、容量予約を行いリソースを確保することができます

今回は、容量予約グループの作成・割り当て方法を記載します

Azure でのオンデマンド容量予約 - Azure Virtual Machines | Microsoft Learn

容量予約グループ作成

  1. 作成前に容量確保したいVMの以下を確認します

    • リソースグループ
    • VMサイズ
    • 可用性ゾーン(設定している場合のみ)

  2. Microsoft Azureポータル > 容量予約グループ - [作成] を開きます

  3. [基本]タブで以下を入力します
    ※可用性ゾーンは、予約対象のVMが可用性ゾーンを設定している場合に選択します。可用性ゾーンを設定していない場合は何も選択しないまま進みます。

  4. [予約]タブで予約名、インスタンス数、VMサイズを設定します
    ※予約対象VMが設定されている可用性ゾーンで予約を作成します
    ※予約はあとから追加することも可能です
    ※予約名にスペースをいれることはできません

  5. [タグ]タブでタグ設定がある場合は設定し、[確認および作成]をクリックします

  6. [確認および作成]画面で検証に成功したことを確認し、[作成]をクリックします

  7. デプロイが完了したことを確認します
    ※この時にAzure に要求を満たす容量がない場合、予約のデプロイは失敗します。失敗した場合は、時間を置いて再度試してみてください。

Virtual Machineへの割り当て

  1. Microsoft Azureポータルから、容量予約対象VMを[停止]します
  2. VMが停止されたことを確認後、[構成]を開きます

  3. 作成した容量予約を選択し、[適用]をクリックします。
    ※対象VMと可用性ゾーン、サイズが一致している予約のみ選択できます

  4. 正常に更新されたことを確認後、VMを[開始]させます

注意点

容量予約は、作成した時点から、VM がプロビジョニングされているかどうかにかかわらず、選択した VM サイズが従量課金制料金で請求されます。

そのため、予約作成した時点からVirtual Machineを割り当てることをお勧めします。learn.microsoft.com

まとめ

以上が、容量予約作成方法と割り当て手順となります。

比較対象として予約インスタンスが挙げられますが、コスト削減を重視するか、柔軟性と即時利用を重視するか、ニーズによって選択するとよいと思います。

参考になれば幸いです。

執筆担当者プロフィール
李 美沙

李 美沙(日本ビジネスシステムズ株式会社)

モダンワークプレイス部に所属。主にAzureを中心としたシステムの設計・構築に携わっています。

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