【Microsoft×生成AI連載】を担当している満江です!今回私からは「Microsoft Copilot」製品に関する最新機能や今後の予定を紹介します。
- これまでの連載
- Microsoft 365ロードマップについて
- 最新情報紹介
- Microsoft Viva: Viva Pulse - Microsoft Copilotを使用したPulseサマリーの生成
- Microsoft Copilot (Microsoft 365): Webからの回答検索
- Microsoft Copilot (Microsoft 365): スケジュールされたプロンプト
- Microsoft Copilot (Microsoft 365)Copilot Labのトレンドおよび推奨プロンプト
- Microsoft Copilot (Microsoft 365)Wordでのメールと会議の内容を考慮したコンテンツ作成
- Microsoft Copilot (Microsoft 365): Wordでの現在のWebコンテンツを含むドラフト作成
- Microsoft Viva: Viva Learning - Copilot Academyの可視性
- Microsoft Copilot (Microsoft 365)Formsでのクイズ質問に対するステップバイステップの解答支援
- Microsoft Copilot (Microsoft 365)SharePoint組織アセットライブラリからのブランド画像の追加
- Microsoft Copilot (Microsoft 365)Wordでのパーソナライズプロファイルを使用したカスタマイズ
- Microsoft Copilot (Microsoft 365)Excelでの変更のプレビューと適用
- まとめ
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記事をご参照ください。
Microsoft 365ロードマップについて
Microsoft 365 ロードマップは、Microsoft 365 サービスの新機能や更新情報がまとめられている公開情報のサイトです。
ロードマップの項目には三つの区分が存在します。
- 現在開発中の機能
- 展開中の機能
- すでにリリースされた機能
本記事では、ロードマップでここ1ヶ月の間に公開された「Microsoft Copilot」製品に関する最新機能や今後の予定を紹介します。今回紹介する内容は、上記三つの区分のうち、「現在開発中の機能」と「すでにリリースされた機能」が対象です。
※ 展開中の機能については、対象の期間においては情報がありませんでした。
最新情報紹介
Microsoft Viva: Viva Pulse - Microsoft Copilotを使用したPulseサマリーの生成
Microsoft CopilotをViva Pulseで使用して、Viva Pulseレポートの結果からAI生成されたサマリーを受け取ることができます。Viva Pulseの作成者はこれをチームメンバーと共有し、透明性を促進するために使用できます。
- 対象のサービス:Microsoft Viva, Microsoft Copilot (Microsoft 365)
- 具体的なシナリオ:チームのフィードバックを迅速に把握し、重要なポイントを共有することで、効率的なコミュニケーションが可能になります
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:手動でレポートを作成し、共有する必要がありました
- ロールアウト開始時期:2024年9月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月22日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365): Webからの回答検索
ExcelでCopilotを使用して、Webから回答を検索し、Excelワークブックに追加できます。
- 対象のサービス:Excel, Microsoft Copilot (Microsoft 365)
- 具体的なシナリオ:データ分析中に必要な情報を即座に取得し、作業効率を向上させます
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:Web検索結果を手動でコピーして貼り付ける必要がありました
- ロールアウト開始時期:2024年11月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月30日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365): スケジュールされたプロンプト
Copilotチャットで繰り返し行うタスクのために、必要なプロンプトを事前にスケジュールできます。生産的なルーチンを作成し、整理整頓と効率を向上させます。
- 対象のサービス:Microsoft Copilot (Microsoft 365)
- 具体的なシナリオ:毎日のタスクを自動化し、重要な業務に集中できるようになります
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:手動でプロンプトを設定する必要がありました
- ロールアウト開始時期:2024年10月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月15日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365)Copilot Labのトレンドおよび推奨プロンプト
この機能により、組織内で新しいまたはトレンドのプロンプトを確認し、Microsoft Graphによってパーソナライズされたプロンプトの推奨を受け取ることができます。
- 対象のサービス:OneNote, Word, Microsoft 365, Microsoft Copilot (Microsoft 365), Microsoft Edge
- 具体的なシナリオ:組織内でのプロンプトの利用状況を把握し、最適なプロンプトを活用することで、業務効率を向上させます
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:プロンプトの推奨は手動で行う必要がありました
- ロールアウト開始時期:2024年9月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月5日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365)Wordでのメールと会議の内容を考慮したコンテンツ作成
CopilotがWordでコンテンツを生成する際に、特定の種類の組織データを参照する必要がなくなります。人やチャットは明示的に参照する必要があります。
- 対象のサービス:Word, Microsoft Copilot (Microsoft 365)
- 具体的なシナリオ:会議の議事録やメールの内容を自動的に反映した文書を作成し、時間を節約します
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:手動でメールや会議の内容を参照する必要がありました
- ロールアウト開始時期:2024年9月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月9日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365): Wordでの現在のWebコンテンツを含むドラフト作成
Copilotを使用してWordでドラフトを作成する際、Bing検索からの情報を含めることができます。これにより、Webで検索した際と同様に最新の情報を含むコンテンツを作成できます。
- 対象のサービス:Word, Microsoft Copilot (Microsoft 365)
- 具体的なシナリオ:レポートや記事を作成する際に、最新のWeb情報を自動的に取り込むことで、常に最新のデータを反映した文書を作成できます
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:手動でWeb検索を行い、情報をコピーして貼り付ける必要がありました
- ロールアウト開始時期:2024年9月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月9日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Viva: Viva Learning - Copilot Academyの可視性
Microsoft Copilot Academyは、Copilot for MicrosoftライセンスおよびViva Learningライセンス(SeededまたはPremium)を持つすべてのユーザーが利用可能になります。管理者はCopilot Academyの可視性を制御することもできます。
- 対象のサービス:Microsoft Copilot (Microsoft 365), Microsoft Viva
- 具体的なシナリオ:組織内の学習リソースとしてCopilot Academyを活用し、従業員のスキル向上を図ることができます
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:Copilot Academyの利用は限定的でした
- ロールアウト開始時期:2024年9月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月29日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365)Formsでのクイズ質問に対するステップバイステップの解答支援
Copilotを使用してFormsのクイズ質問に対するステップバイステップの解答を生成できます。教師はこれを使用して、生徒がどの部分を理解しているか、どの部分をさらに学習する必要があるかを確認できます。
- 対象のサービス:Forms, Microsoft Copilot (Microsoft 365) 具体的なシナリオクイズの解答を自動生成し、生徒が自分の理解度を即座に確認できるようにします
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:手動で解答を作成し、生徒にフィードバックを提供する必要がありました
- ロールアウト開始時期:2024年8月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月5日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365)SharePoint組織アセットライブラリからのブランド画像の追加
Copilotを使用して、PowerPointやWordでSharePoint組織アセットライブラリからブランド画像を簡単に追加できます。これにより、プレゼンテーションや文書がブランドに沿ったものになります。
- 対象のサービス:Microsoft Copilot (Microsoft 365), Word, PowerPoint
- 具体的なシナリオ:プレゼンテーションや文書にブランド画像を迅速に追加し、一貫性のあるビジュアルを維持します
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:手動で画像を検索し、追加する必要がありました
- ロールアウト開始時期:2024年8月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月29日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365)Wordでのパーソナライズプロファイルを使用したカスタマイズ
パーソナライズプロファイルを使用して、Copilotがユーザーのプロンプトに応答する方法をカスタマイズできます。ユーザーの好みや興味に基づいて、よりパーソナライズされた体験を提供します。
- 対象のサービス:Word, Microsoft Copilot (Microsoft 365)
- 具体的なシナリオ:ユーザーの好みに合わせた文書作成を行い、より効率的に作業を進めることができます
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:一般的な応答しか得られませんでした
- ロールアウト開始時期:2024年7月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月8日
- リリースフェーズ:一般提供
Microsoft Copilot (Microsoft 365)Excelでの変更のプレビューと適用
以前は、ユーザーがCopilotにテーブルデータの変更を依頼すると、Copilotは直接変更を行っていました。今後は、Copilotが計画された変更の説明と「適用」ボタンを提供し、ユーザーが適用前に変更を確認し、修正することができます。
- 対象のサービス:Microsoft Copilot (Microsoft 365), Excel
- 具体的なシナリオ:データの変更をプレビューし、必要に応じて修正を加えることで、より正確なデータ管理が可能になります
- ロールアウト前まででこのサービスでできたこと:変更は直接適用され、確認や修正の余地がありませんでした
- ロールアウト開始時期:2024年7月
- 最後に情報が更新された日時:2024年7月26日
- リリースフェーズ:一般提供
まとめ
本記事では直近の1ヶ月間で公開されたCopilotに関するロードマップ情報を紹介しました。
項番11の「Microsoft Copilot Excelでの変更のプレビューと適用」はすでにロールアウトされているため試してみましたが、紹介の通り以前に比べてデータの修正がかなり容易になったように感じられました。
また、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、本記事での機能紹介にあたってCopilotのファイル分析機能を利用しています。
次回は本記事を作成する際、どのようにCopilotを利用したのか紹介したいと思います。