本記事では、VMWare ESXi(以下、ESXi)のコンフィグバックアップ/リストア手順について記載します。
ESXiの設定情報を簡単にバックアップすることができるので、検証時などに利用していただければと思います。
環境情報
本手順の実施環境は以下になります。
- ESXi 8.0U2b
コンフィグバックアップ
まず、コンフィグバックアップを取得します。
1. Tera Termなどのターミナルソフトを使用して、ESXiにSSHで接続します。
2. 設定をストレージに同期させるために、以下のコマンドを実行します。
# vim-cmd hostsvc/firmware/sync_config
3. バックアップコマンドを実行します。
# vim-cmd hostsvc/firmware/backup_config
4. 3.のコマンド実行時に表示されたダウンロードURLをコピーしてWebブラウザのアドレスバーに貼り付けます。
※URLのhttps://*/...の*(アスタリスク)はバックアップを取得したESXiの管理IPアドレスに書き換えてください。
5. コンフィグファイルがダウンロードされます。
以上でバックアップは完了です。
コンフィグリストア
次に、先ほど取得したコンフィグファイルを使用してリストアを実施します。
ESXiを新規インストール後、そのESXiにコンフィグをリストアします。
1. 新規にインストールしたHost Clientにログイン後、「Configuration Management Network」> 「IPv4 Configuration」より、IPアドレスを入力します。
2. SSHサービスを有効化するために、「Troubleshooting Options」>「Enable SSH」を選択し、Enterを押します。
3. ESXiをメンテナンスモードにするため、以下のコマンドを実行します。
※メンテナンスモードにしないとこの後のリストアコマンドにてエラーが発生します。
# vim-cmd hostsvc/maintenance_mode_enter
4. コンフィグファイルを/tmp配下にアップロードします。
5. コンフィグファイルはこのままではリストアできないので、「configBundle.tgz」にリネームします。
# mv /tmp/configBundle-<ホスト名>.tgz /tmp/configBundle.tgz
6. リストアコマンドを実行します。実行するとすぐに再起動されます。
# vim-cmd hostsvc/firmware/restore_config 1
※コマンド最後のオプションは1の場合UUIDの変更を強制します。
7. 再起動後、各種設定が戻っていることを確認します。
- ホスト名、DNS/NTPサーバ、システムの詳細設定など
- ポートグループや仮想スイッチなど
- iSCSIソフトウェアアダプタ、データストアなど
以上でリストアは完了です。
おわりに
これで、検証時に設定を変更しても簡単に復元することができます。
また、いざという時にバックアップがあると設定情報を復元できますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。