セキュリティコンサルタントの役割や業務内容

これまで私はネットワーク業務に従事してきましたが、昨年からセキュリティコンサルタント業務に関わり、新たなスタートを切りました。

この記事では、セキュリティコンサルタントの役割や業務内容についてご紹介します。

セキュリティコンサルタントとは何をするのか、そして将来のキャリアについて考えている方にとって、少しでも参考になる情報を提供できれば幸いです。

セキュリティコンサルタントとは?

セキュリティコンサルタントは、セキュリティポリシーの策定や改定、セキュリティオペレーションの設計、セキュリティインシデントの対応計画の作成等、幅広いセキュリティに関するサービスを提供します。

組織や企業のニーズに合わせて最適なセキュリティソリューションを提案し、安心してビジネスを展開できる環境を作り出します。

セキュリティコンサルタント(学習編)

セキュリティコンサルタントになるための学習方法について、2つの方法をご紹介します。

オンラインコースやトレーニングプラットフォームの利用

オンラインコースやトレーニングプラットフォームは、セキュリティコンサルタントになるための学習に最適な方法です。

有名なプラットフォームには、CourseraやUdemy、LinkedIn Learningなどがあります。これらのプラットフォームでは、セキュリティに関連するトピックに特化したコースやトレーニングを受講することができます。

セキュリティの基礎から応用まで幅広い内容が提供されており、自分のペースで学ぶことができます。

Coursera

Courseraは、世界中の大学や機関と提携してオンラインコースを提供するプラットフォームです。

 www.coursera.org

Udemy

Udemyは、幅広いトピックに特化したオンラインコースを提供しているプラットフォームです。

www.udemy.com

LinkedIn Learning

LinkedIn Learningは、ビジネスやテクノロジーに関連するオンラインコースを提供しています。

www.linkedin.com

Cybrary

Cybraryは、セキュリティに特化したオンライン学習プラットフォームです。

www.cybrary.it

書籍活用やセキュリティ資格

セキュリティコンサルタントになるための知識を深めるためには、書籍や資格を活用することがおすすめです。セキュリティに関連するトピックに特化した書籍やセキュリティ関連の資格学習を行うことで、セキュリティの理論や実践的な知識を習得できます。

資格としては、ISC2資格や情報安全確保支援士などがあります。

セキュリティコンサルタント(実務編)

今回は数あるサービスの中で2つのサービスを紹介します。

リスクアセスメントサービス

近年セキュリティ対策ができていない、または誤ったセキュリティ対策をしているがためにセキュリティ事故が多発しています。

その事故を事前にリスクとして把握しておき、対策しておく必要があります。
そのサービスがリスクアセスメントサービスとなります。

まずはお客様環境を資料やレビューを通して把握し、独自方法でリスクを洗い出します。

そこでリスクがある項目については、お客様で実現可能な対策を考え、お客様に提示します。提示した対策を実施するかしないかはお客様側で判断します。

リスクや対策提示の仕方はサービス提供側によって変わってきますが、カテゴリ評価やサイバーキルチェーン評価などを作成し、明確に提示します。

セキュリティポリシー策定/改定

セキュリティポリシーとは、企業が情報セキュリティを確保するために策定する方針やルールのことを指します。

企業が保有する様々な情報資産(顧客情報、従業員情報、業務データなど)は、外部からの攻撃や内部の不正行為のリスクにさらされています。セキュリティポリシーは、これらの情報資産を適切に保護し、業務継続性や信頼性を確保するために必要な対策を定めます。

具体的なセキュリティポリシーの内容は企業によって異なりますが、一般的には以下のような項目が含まれます。

  1. アクセス制御
    • 情報にアクセスできる権限を明確にし、不正アクセスを防止するための措置を定めます。
  2. パスワードポリシー
    • 強固なパスワードの使用や定期的な変更、パスワードの管理方法などを指定します。
  3. データ保護
    • 機密情報や個人情報の適切な取り扱い方法を定め、データの暗号化やバックアップなどの対策を取ります。
  4. セキュリティ教育・訓練
    • 従業員に対してセキュリティ意識を高めるための教育や訓練を実施します。
  5. インシデント対応
    • セキュリティインシデントが発生した場合の対応手順や報告義務などを明確にします。

セキュリティポリシーが無い場合、部門独自のルール毎でIT運用がされてしまったり、時代に則さない考え方やルールが策定されたりするなどの危険性が発生します。

セキュリティポリシーは、定期的な見直しや改定も重要です。組織のセキュリティポリシーの遵守は、情報セキュリティを強化し、組織の信頼性を高めるために不可欠な要素です。

まとめ

ITが日々進化する中で、セキュリティもますます重要性を増しています。新たに便利なITサービスやテクノロジーが登場する一方で、それらを安全に活用するためには、適切なセキュリティ対策が欠かせません。

セキュリティコンサルタントは、そのようなセキュリティ対策の専門家です。組織や個人をサポートし、安心してITを活用できる環境を作り出す役割を果たします。

セキュリティコンサルタントとしての知識とスキルを身につけることで、ITの世界で安全で信頼性の高い活動を推進することができます。

もし、セキュリティコンサルタントを目指している方やセキュリティに興味がある方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

執筆担当者プロフィール
森﨑 湧斗

森﨑 湧斗(日本ビジネスシステムズ株式会社)

セキュリティビジネスグループの森﨑です。 普段はネットワーク案件ベースで、今期よりセキュリティコンサル業務も対応しております。 今後は自身で学んだセキュリティ関連の内容を投稿していきたいと考えております。 趣味としては、2か月に1回旅行に行くことです。 行ったことない場所から選んで、事前計画を考え、いつもパートナーに提案してるのが、小さな楽しみです。

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