Microsoft Copilotの解説連載6日目となります。折返し地点まで来ました。残り半分となります。
前回の続きでMicrosoft 365 Copilotの機能を整理したいと思います。
本投稿の概要
本投稿では以下の内容を理解いただくことを目的としております。
- Microsoft 365 Copilotの機能を知る
Microsoft 365 Copilotの機能一覧
まずは前回のおさらいで、Microsoft 365 Copilotは大きく3つの機能分類で整理することができると考えております。
- 分析
- アクション
- 質問
それでは、各製品ごとにこの分類に当てはめて何ができるかを見ていきましょう。
ただし、この分類は日々機能が変化することや、全量を網羅できているわけではなく記事執筆時点での整理情報であることをご承知おきください。
Microsoft 365 チャット
Microsoft 365 チャットの機能については5日目に記載した通りとなりますので、ここでは分類だけ見てみましょう。
- 分析
- 要約、指定人物からの依頼分析、ファイルのインサイト抽出
- アクション
- ファイルの説明文作成、FAQ作成
- 質問
- 指定人物との次の会議予定、指定した内容の資料探し
Teams
Teamsでは大きく会議とチャット、チャネルの3種類に分類されます。
会議
会議中もしくは会議後に利用が可能となります。
- 分析
- 要約、ToDo作成、未完了タスク整理
- アクション
- 該当なし
- 質問
- 参加者の感情確認、合意事項の確認
チャット
個人チャットもしくはグループチャットにて利用が可能となります。
- 分析
- 要約、ToDo作成、未完了タスク整理
- アクション
- 該当なし
- 質問
- 合意事項の確認
チャネル
チャネルではそのスレッドでの会話の要約と、投稿メッセージの下書き機能が利用可能です。
- 分析
- 要約、ToDo作成、未完了タスク整理
- アクション
- 下書き作成
- 質問
- 合意事項の確認
Outlook
メールの要約、メール下書き作成が可能となります。
- 分析
- 要約
- アクション
- 下書き作成
- 質問
- 該当なし
Word
ドキュメントの作成に利用が可能です。大きく以下の内容が実施できます。
- 下書き作成
- ドキュメント変換による文書生成(PowerPointなどをWordに変換)
- 要約作成
- 体裁修正
- 質問
3つの分類に当てはめてみます。
- 分析
- 要約、インサイト抽出
- アクション
- 文章生成、ドキュメント変換、体裁修正、翻訳
- 質問
- 情報検索、アイデア創出
PowerPoint
Wordと似ており、ドキュメントの作成に利用が可能です。大きく以下の内容が実施できます。
- 下書き作成
- ドキュメント変換による文書生成(WordなどをPowerPointに変換)
- 要約作成
- 体裁修正
- 質問
3つの分類に当てはめてみます。
- 分析
- 要約、インサイト抽出
- アクション
- スライド作成、ドキュメント変換、体裁修正
- 質問
- ヒント取得(読み手が読みやすいフォントサイズの確認など)
Excel
Excelは記事執筆時点では日本語は利用できず、英語のみの利用となりますが、大きくは分析をメインとしたものになります。
- 分析
- データ分析、インサイト抽出
- アクション
- 数式作成
- 質問
- アクションプランの生成
OneNote
メモの内容をもとにした要約やToDoリストを作成したり、Copilotに質問ができたりします。
- 分析
- 要約、情報分析
- アクション
- アイデア生成、ToDoリスト作成、体裁修正
- 質問
- ヒント取得(イベントプラン作成にあたっての実施計画など)
Loop
Microsoft Loop自体がまだリリースされて間もない製品ですので、簡単にLoopの紹介をしたいと思います。
Loopは共同作業用のアプリです。タスクや文書の共同編集などを行うことができ、さらにTeamsやOutlookなどでもその機能を利用できるようになります。
つまりは、Microsoft 365 Apps全体を利用して共同作業を効率よく実施することを目的とした製品です。
それでは3つの分類に当てはめてみます。
- 分析
- 該当なし
- アクション
- 計画策定、体裁修正
- 質問
- ブレインストーミング
Whiteboard
最後にWhiteboardです。Whiteboardはデジタルのホワイトボードとなるため自由度の高い製品です。議論のアイデア出しや発散したアイデアの要約・分類などを行ってくれます。
- 分析
- 要約、アイデア分類
- アクション
- アイデア作成
- 質問
- 該当なし
次回予告
次回は”【機能を理解する】Microsoft 365 Copilotの機能拡張”となります。楽しみにお待ち下さい!
堤 裕一(日本ビジネスシステムズ株式会社)
Microsoft 365をメインに活動。FY23 Microsoft Top Partner Engineer Award - Modern Work受賞。今はCopilotにわくわく。
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