Teamsのタグを管理できるユーザーがチームの所有者+メンバーとなります。

Microsoft製品、特にTeamsは多くのビジネスマンや教育関係者に使われています。しかし、アップデートが行われるたびに新しい設定や機能の変更が行われることで、利用者は常に変更点をキャッチアップしなければならない課題感があります。

今回は、そんなTeams管理センターの新しいアップデート情報について、わかりやすくご紹介します。

このアップデート​とは?

Teams管理センターのタグ管理設定における「タグを管理できるユーザー」の既定値が変更されます。

具体的には、これまで「Microsoftの既定値」として設定されていたものが、今後「チームの所有者とメンバー」へと変更されます。

よって、ここを明示的に設定していない環境では、以下のように動作が変更されます。

  • 今まで:タグを管理できるユーザーはチーム所有者のみ
  • これから:タグを管理できるユーザーはチームメンバー+チーム所有者

Microsoftの規定値が変更になるだけなので、明示的にこの場所を設定している環境で変化はありません。

設定箇所は以下の画像の通りです。ご自身の環境の設定について確認いただく事を推奨します。

このアップデート​のメリットデメリット

メリット

チームのメンバーでもタグを管理可能になります。

未設計の環境の場合、従来はチームの所有者のみがタグを管理することが可能でしたが、このアップデートにより、チームのメンバーもタグを管理できるようになります。これにより、タグの設定や変更に柔軟性が生まれます。

デメリット

想定外のユーザーがタグを管理可能になります。

「Microsoftの既定値」の動作が変更されることによって、想定していないユーザーがタグを管理することが可能になる可能性があります。これにより、タグの不適切な変更や誤操作のリスクが高まります。

私の見解

規定値が変わってしまうのは影響が大きいですが、チームタグというのは軽微な設定でありますし、チーム管理者だけではなくメンバーがタグを設定できる事で利便性も増すので、良い変更だと考えております。

チームメンバーが多すぎる場合、チームメンションやチャネルメンションは迷惑になる事が多いので、この機会にチームタグを使いだすのはいかがでしょうか。

チームタグの欠点としてメンバー入れ替え時のメンテナンスが面倒、というのがありましたが、今回の変更でチームメンバーもタグの内容を変更できるので、メンテナンスコストは低くなると考えます。

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執筆担当者プロフィール
寺田 敬佑

寺田 敬佑(日本ビジネスシステムズ株式会社)

クラウドマネージドサービス本部 所属。Microsoft 365 導入エンジニアとしてキャリアを重ねたのち、現在は JBS の Microsoft 365 系サービス/プロダクトマネージャーとしてサービス開発指揮を執る。

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