今回は、Azure Monitorエージェントを使用してLog Analytics WorkspaceへVirtual Macheine(以下、VMと略称）のデータを転送する方法をご紹介します。
Azure Monitorエージェントインストール条件
Azure Monitorエージェントをインストールするためには、以下の条件を満たしている必要があります。
ネットワーク
- NSGなどのファイアウォールを使用する場合、Azure Resource Managerサービスタグを有効にする必要があります。
- 以下のエンドポイントにアクセスできる必要があります。
- global.handler.control.monitor.azure.com
- <virtual-machine-region-name>.handler.control.monitor.azure.com
- <log-analytics-workspace-id>.ods.opinsights.azure.com
認証
マネージドIDがVMで有効になっている必要があります。
Azure Monitorエージェントのインストール
まず始めに、VMへAzure Monitorエージェントのインストールを行います。
インストールするには、データ収集ルールを作成し、VMと紐づける必要があります。
データ収集ルールの画面より作成します。
ルール名、サブスクリプション、リソースグループ、Region、プラットフォームの種類を選択して「次へ」をクリックします。
「リソースの追加」よりインストール対象のVMを選択します。
「データソースの追加」より収集するデータの種類を選択します。
今回は、パフォーマンスカウンターを収集するよう構成します。
ターゲットの種類としてAzure Monitor Logsを選択し、転送先となるLog Analytics Workspaceを選択します。
ここまで完了したら「作成」をクリックし、データ収集ルールを作成します。
データ収集確認
データ収集ルールの作成が完了したタイミングで、VMにAzure Monitorエージェントがインストールされます。
VMの拡張機能とアプリケーションの画面で実際にインストールされているか確認できます。
Azure Monitorエージェントがインストールできたら、Log Analytics Workspaceでクエリを実行することにより取り込んでいるデータを確認できます。
今回はHeartbeatがAzure Monitorエージェント経由で取り込めていることを確認できました。
最後に
今回はAzure Monitorエージェント経由でLog Analytics Workspaceへデータを収集する方法をご紹介しました。
本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
八鍬 洸祐（日本ビジネスシステムズ株式会社）
ハイブリッドクラウド本部に所属しています。業務では主にMicrosoft Azure,Terraformなどを扱っています。趣味はゲーム,バンドなどです。
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