Azure Logic AppsでAPI接続してみた(1)

Logic Appsはクラウド上で実行されるサーバーレスの統合サービスです。

Logic Appsを使用することで、デジタル化が進む現代において欠かせない、アプリケーションやサービス間でのデータの受け渡しや連携を行う事が出来ます。

これにより、異なるシステムやデータソースの間での柔軟なデータフローや自動化を構築することが可能です。

Logic Appsは直感的で視覚的なデザイナーを提供しており、ユーザーは容易に独自のワークフローを作成することができます。

本記事では、私が以前検証したLogic AppsとTwitter(現在のX)の連携についてご紹介します。

※ 検証時の名称は"Twitter"であるため、本記事でも当時の名称を使用いたします。
※ 現在、API接続には時間と費用がかかると言われていますが、Logic AppsとXの連携に関しては、参考情報を提供いたします。

APIとは何か

APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」です。

ソフトウェアやWebサービス間を繋ぐインターフェースのことを指します。

API接続について

Logic Appsとは

Logic Appsはノンコーディング(プログラミングの知識が不要)で多くのアプリケーションやWebサービスを結合・連携が出来るシステムです。

コードを1行も書かずにワークフローの作成が出来る優れものです。

Logic Appsの特徴

  • 視覚的にワークフローを構築することができ、コードの記述などは不要です。ドラッグアンドドロップでトリガーやアクションを組み合わせることが可能です。
  • Logic Appsには数多くのコネクタと呼ばれるサービス連携を行うためのコンポーネントが用意されています。
  • クラウドベースのサービスであることから、必要に応じで自動スケーリングされ、ワークフローの実行状況やエラーをリアルタイムで追跡することができます。

Logic Appsでなにができるか

Logic Appsは、コネクタを使用してサービス間の連携を行います。

Microsoftのサービスの他、GmailやFacebookなど、様々なサービスと連携が可能です。

コネクタ接続イメージ

Twitterと連携してみた

Logic Appsでワークフローを作成する

「ワークフロー」から「+追加」の順にクリックします。
ワークフローの名前は任意です。

※Logic Appsの作成手順については触れませんが、プランの種類は「Standard」となっています。

ワークフローの作成_1

ワークフローの作成_2

デザイナーの操作

「デザイナー」から「操作を選択してください」を選択し、「繰り返し」と検索します。

デザイナーの操作

パラメータの設定

投稿したい日時設定を行います。

パラメータの設定

アクションの追加

ここでいよいよTwitterとの連携を行います。

操作の選択で「Twitter」と検索してください。

アクションの追加

ツイートの投稿

「ツイートの投稿」を選択します。

ツイートの投稿

アカウントの連携

私が検証当時、Twitterとのアカウント連携を行った際の認証画面はこちらです。

Twitterアカウント認証画面

一方、こちらがXの認証画面です。

Xアカウント認証画面
  • Authentication Type
  • Consumer Key
  • Consumer Secret

上記の3点セットの情報を得るには、Xの開発者ポータルから、Free/Basic/Pro/Enterpriseのいずれかに登録する必要があります。

つぶやいてみた

ツイートする文章を入れると、投稿したい日時設定通りにツイートされます。

つぶやいてみた

ツイート画面

おわりに

以上が「Azure Logic AppsでAPI接続してみた」としての第一弾です。

TwitterからXに変わったことで仕様が変更されている部分もありますが、そこまで難しい検証ではありませんでした。

次回の投稿では第二弾として、Microsoftのサービスと連携した際の検証結果をご紹介します。

執筆担当者プロフィール
石黒 允規

石黒 允規(日本ビジネスシステムズ株式会社)

ネットワークインテグレーション部に所属しており、主にAzureに関する業務を行っています。 JBS野球部にも所属しており、週末を楽しく過ごしております

担当記事一覧