Power Automateのunion関数は、配列を操作する時に便利な関数です。
今回はunion関数を使用して2つ以上の配列から重複を削除する方法についてご紹介します。
union関数とは
union関数は、2つ以上の配列を指定した場合に、それらの配列が持つすべての項目を含む1つの配列を返すという関数です。
以下の形で使用します。
union([<collection1>], [<collection2>], ...)
※<collection1>、<collection2>は配列を表します。
重複の無い2つの配列を結合する
実際に基本的な使い方を見てみましょう。
例えば、以下のような値が重複しない2つの配列で考えてみます。今回はアレイ型変数に配列を格納します。
配列は以下のように”[]”内に ”,”で要素を区切ることで作成することができます。
これらの配列をunion関数を使って結合してみます。
手順は以下の通りです。
- 関数を入力したい場所を選択し、"動的なコンテンツの追加"から"式"を選択します。
- 以下のように「union()」と入力し、括弧内にカーソルを合わせます。
- その状態で"動的なコンテンツ"を選択すると、初期化した変数が表示されるので、選択します。このときカンマ区切りになるように入力します。
- 入力出来たらOKボタンを押下します。これで関数の入力は完了です。
実際に設定してできた式がこちらです。
union(variables('collection1'),variables('collection2'))
実際に動かして取れる値を見てみます。
2つの配列に入れた値が全て入った新しい配列が作成されました。
重複する値を持つ2つの配列を結合する
今度は重複する値を持つ2つの配列を結合してみます。
結合するのは以下の2つの配列です。
"電車"という要素が重複しています。
この状態で結合するとどうなるでしょうか。
実行した結果がこちらです。
"電車"という値は1つになって結合されています。
このようにunion関数では、2つ以上の配列を重複する値を削除した状態で結合することができます。
まとめ
今回は要素の少ない簡単な配列を使ったため手作業でもできそうな気がしますが、実際の案件等で扱う配列はより要素の多い複雑なものになるかと思います。
そんなとき自動で重複を削除してくれるunion関数はとても便利です。
公式のドキュメントに概要がまとまっているので参考にしてみてください。