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Intune管理デバイスから不要なアプリを削除する

Microsoft Intune PowerShell

組織で利用しているデバイスに不要なアプリがインストールされている際に、これをまとめて削除したいというケースが考えられます。

Intune管理デバイスであれば、アプリ削除コマンドをIntuneから配布することにより、該当アプリを削除することができます。

前提
設定手順
- スクリプトファイルの作成
- Intuneの設定
補足（削除コマンドの応用例）
終わりに

前提

本手順は、Intune管理者権限を持つ管理者ユーザーで行います。

また、対象のデバイスはWindowsのPCを想定しています。

設定手順

今回はWindowsにプリインストールされている、Solitaire & Casual Games（以下、「ソリティアアプリ」と表記）を削除してみます。

※最近はソリティアアプリは「Solitaire & Casual Games」という名前でWindows端末へプリインストールされています

スクリプトファイルの作成

まずは、ソリティアアプリを削除するためのコマンドを準備しておきます。コマンドはPowerShellのスクリプトファイルとして保存しておきます。

今回はメモ帳アプリを開き以下のようにアプリの削除コマンドを記載し、"DeleteSolitaireApp.ps1"という名前でデスクトップへ保存しました。

なお、ソリティアアプリの削除コマンドは以下の通りです。

Get-AppxPackage -AllUsers | Where-Object {$_.PackageFullname -like "*Microsoft.MicrosoftSolitaireCollection*"} | Remove-AppxPackage -AllUsers

-AllUsersのオプションをつけて、すべてのユーザーアカウントから削除されるようにしています。

Intuneの設定

次に、Intune側の設定を行います。

以下URLより、Intune管理センターにアクセスします。

Microsoft Intune admin center

左ペインより[デバイス]メニューを選択し、さらに[スクリプトと修復]をクリックします。

修復タブ内の[+作成]をクリックします。

[カスタムスクリプトの作成-基本]画面にて、適当な名前を指定します。他の項目は必要に応じて入力し、[次へ]をクリックします。

[カスタムスクリプトの作成-設定]画面にて、[検出スクリプトファイル]の右側にあるフォルダボタンをクリックし、最初の手順でデスクトップに保存したPowerShellスクリプト"DeleteSolitaireApp.ps1"を指定します。

※"DeleteSolitaireApp.ps1"スクリプトを指定すると、以下のようなメッセージが表示されます。

[修復スクリプトファイル]にも同様にPowerShellスクリプト"DeleteSolitaireApp.ps1"を指定します。また、今回は対象デバイスが64ビットであるため、[64 ビットの PowerShell でスクリプトを実行する]を"はい"にしておきました。

それ以外の項目は既定値のままで、[次へ]をクリックします。

[カスタムスクリプトの作成-スコープタグ]画面にて、必要に応じてスコープタグを指定し、[次へ]をクリックします。

[カスタムスクリプトの作成-割り当て]画面では、下記の通り設定を行います。

[含めるグループを選択]をクリックし、対象のデバイスグループを指定
[スケジュール]列の”毎日"と表示されたリンクをクリックし、このソリティアアプリの削除コマンドを実行する頻度や間隔を指定し[適用]をクリック
- 今回は、毎日1回9:00にコマンドが実行されるように指定
- 頻度は他にも「1度だけ」や「毎時」なども選択可能

他の項目も必要に応じて設定し、[次へ]をクリックします。

[カスタムスクリプトの作成-確認および作成]画面にて設定内容を確認し、[作成]をクリックすれば設定は完了です。

上記設定完了後、デバイスへのIntune同期がかかり、指定した時間になればソリティアアプリはデバイスから削除されます。

補足（削除コマンドの応用例）

今回はソリティアアプリでしたが、そのほか特定のアプリを指定したい場合は、コマンドの[アプリID]部分へ削除したいアプリのIDを指定します。

Get-AppxPackage -AllUsers | Where-Object {$_.PackageFullname -like "アプリID"} | Remove-AppxPackage -AllUsers

アプリのIDはコマンドプロンプトを起動し、以下コマンドでアプリの一覧を取得した際に、[ID]の列に表示されているものになります。

winget list

終わりに

会社貸与からWindows端末をユーザーへ提供しているようなケースでは、Intuneを使って組織として管理する際に、プリインストールされているアプリに関しても管理者側で制御が可能です。

ユーザーにプリインストール使わせるかどうかを管理側でしっかり決めて制御したい場合は、ぜひこの方法を活用してみてください。