Linux環境のハードディスクドライブ(HDD)をマウントする際、接続元をデバイス名(例:/dev/sda2)にしていませんか?
ハードウェアの増設や撤去、起動順によりマウント元のデバイス名が変動します。
ハードウェア構成の変更に耐えるディスクマウント方法を紹介します。
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以下の記事と同じシステム環境で評価をしています。
WindowsからUbuntu移行に伴うNTFSのディスクマウント - JBS Tech Blog
ディスク一覧の確認
前の記事で、blkidコマンドでディスク一覧の情報が確認できると紹介しました。
冒頭で紹介したように、/dev/sdxxの部分は変動します。
変動しない部分として、LABELやUUIDに注目します。
ymiya@ubu:~$ sudo blkid
/dev/sdbf2: LABEL="0101_ZR11ADNM" BLOCK_SIZE="512" UUID="360875DC08759B95" TYPE="ntfs" PARTLABEL="Basic data partition" PARTUUID="d9247914-7ab4-47f0-9db9-1a007180f387"
マウントする
LABEL名
LABEL名に重複がない場合は以下で対処が可能です。
sudo mount -t ntfs-3g LABEL="0101_ZR11ADNM" /mnt/0101_ZR11ADNM/
もしくは以下のようにします。
sudo mount -t ntfs-3g -L "0101_ZR11ADNM" /mnt/0101_ZR11ADNM/
UUID名
LABEL名が重複するシステムの場合は、UUID名でマウントします。
UUIDは、利用するシステム内でユニークな値となっているため重複の心配はありません。
sudo mount -t ntfs-3g UUID="360875DC08759B95" /mnt/0101_ZR11ADNM/
こちらも短縮のオプションがあります。
sudo mount -t ntfs-3g -U "360875DC08759B95" /mnt/0101_ZR11ADNM/
マウント状態の確認
/etc/mtabを参照することでマウント状態を確認できます。
以下のようにデバイス名に変換されてマウントされます。
/dev/sdbf2 /mnt/0101_ZR11ADNM fuseblk rw,relatime,user_id=0,group_id=0,allow_other,blksize=4096 0 0
おわりに
ディスクマウントは、デバイス名ではなくLABELやUUIDをマウント接続元として利用した方がよいという話でした。
余談で自宅PC環境の話をします。
ASM1166コントローラのSATA拡張ボードとSATA接続を5分岐するポートマルチプライヤ(PMP)を入手してからシステムの集約が捗るようになりました。
SATA拡張ボートは6ポートあるので、PMPを6本接続できます。
1つのコントローラで30台のHDDを接続し1ヶ月ほど運用しています。
とくにフリーズすることもなく問題なく動作中です。
仮想通貨Chia(XCH)は下落中で旨味はないですが、システムの拡張方法を検証する有意義な時間を過ごすことができました。