はじめに
だいぶ前に、Blenderを使用して機械学習用の画像データを作成したことがありました。
ChatGPTが登場したことで、以前よりも楽に画像データを作成することが出来るのではないかと思ったので、試してみました。
作業概要
下記の手順で実施します。
- やりたいことをメモ帳に書く
- ChatGPTを使用して、やりたいことを箇条書きにする
- ChatGPTを使用して、箇条書きの文章をBlenderのPythonスクリプトに変換する
- 画像データを作成したいオブジェクトを用意する
- BlenderでPythonスクリプトを実行する
作業内容
やりたいことをメモ帳に書く
やりたいことをメモ帳にダラダラ書いてみます。
ChatGPTを使用して、やりたいことを箇条書きにする
ダラダラ書いた文章では何が実現できるのかわかりにくいので、ChatGPTに上記の文章を張り付けて箇条書きに変換します。
だいぶ、わかりやすくなりました。
ChatGPTを使用して、箇条書きの文章をBlenderのPythonスクリプトに変換する
箇条書きに変換した文章の内容を、Blenderで実行できるPythonスクリプトに変換します。
コメントも含めて作成してくれるので、わかりやすいです。
画像データを作成したいオブジェクトを用意する
オブジェクトは、Sketchfabで商用利用可として紹介されていた下記ページから取得しました。
このオブジェクトを使用します。
BlenderでPythonスクリプトを実行する
blenderでオブジェクトを読み込みます。
Pythonスクリプトを実行します。
特にエラーは発生せず、画像をキャプチャできました。
ただ、よく見るとオブジェクトが回転してキャプチャされていませんでした。
また、床が縦方向に移動してしまっています。
ChatGPTに相談して修正します。
Pythonスクリプトを再実行します。
オブジェクトを回転してキャプチャできており、床も正常な位置に戻りました。
ただ、キャプチャするカメラの位置がずれている為か、オブジェクトがはっきりと映っていませんでした。
ChatGPTに相談して修正します。
私が指定したカメラの配置条件が問題だったようです。
※カメラは、原点から横5メートル、高さ10メートル、45度の角度で設置する。
最後の解説が終わる前にセッションが切れてしまいました。(たまにあります)
Pythonスクリプトを再実行したら下記のエラーがでました。
ChatGPTに相談して修正します。
エラーメッセージを張り付けるだけで、ChatGPTが回答してくれます。
Pythonスクリプトを再実行します。
下記のキャプチャ画像が作成できました。
まとめ
当初の予定であった45度の角度からの画像にはなりませんでしたが、かなり鮮明な画像をキャプチャすることができました。
ChatGPTと会話する事で、スクリプトを作成する条件が妥当であるのか確認しながら進めることができたのには驚きました。
ChatGPTを使用すれば、BlenderやPython初心者でも機械学習用の画像データは簡単に作成できます。
AzureのCustom Visionを手軽に活用できると思いますので、是非試してみて下さい。