Power Apps:Notify関数を用いて通知を表示させる

Power Appsでボタンを押して、実行されているか不安になることはありませんか?

そんな時、「Notify関数」を用いると、アプリ上で通知を表示させるようにすることが出来ます。

本記事では、「Notify関数」の使い方についてご紹介します。

Notify関数とは

Power Appsアプリ上部に通知を表示させる関数です。自分で入力した文章を表示させることが出来ます。

表示された通知は、デフォルトでは10秒後に自動的に閉じられます。

通知タイプを選択することも可能で、2025年5月時点ですと4種類の通知タイプを選択できます。

  • エラー
  • デフォルト
  • 成功
  • 警告

learn.microsoft.com

設定方法

Notify関数は以下の構文となっています。

Notify("「送信したいメッセージを入力」",NotificationType.「通知タイプ」,「タイムアウト秒数(ミリ秒数)」)

上記の内、通知タイプとタイムアウト秒数はオプションです。タイムアウト秒数はミリ秒数での設定となるのでご注意ください。*1

今回はボタンを押して、通知タイプが「成功」のメッセージを表示させる設定を行います。ボタンの「Onselect」部分に以下を設定します。

Notify("テスト。「成功」メッセージ。",NotificationType.Success)

実際の動作

上記の設定をしたボタンを押してみます。

すると画面上部に、以下のように通知を出すことが出来ました。

「成功」以外の通知タイプ

ここからは、「成功」以外のそれぞれの通知タイプでどのような表示になるかをご紹介します。

※ いずれの通知タイプでも、タイムアウト秒数は設定していません。

エラー

以下設定をしています。

Notify("Notify("テスト。「エラー」メッセージ。",NotificationType.Error)")

デフォルト

以下設定をしています。

Notify("テスト。「デフォルト」メッセージ。")

警告

以下設定をしています。

Notify("テスト。「警告」メッセージ。",NotificationType.Warning)

おわりに

Power Appsで通知メッセージを表示させる「Notify関数」をご紹介しました。

今回はボタンを押して実行されたかどうかの確認で利用しましたが、回答フォームで必要項目が入力されていない場合に、ユーザーへの注意喚起として通知を表示させたりすることも可能です。

また、通知タイプを変更することで「エラー」の場合や「警告」メッセージも表示することが可能ですので、ご自身の用途に合った使い方で試してみて下さい。

*1:1秒=1000ミリ秒

執筆担当者プロフィール
平川 純也

平川 純也(日本ビジネスシステムズ株式会社)

普段はネットワーク案件に携わっています。Power Platformを用いた業務改善にも取り組んでいます。

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