Snowflake Summit 2025 現地レポート Day2

Data&AI事業本部所属の和村です。

現在、サンフランシスコで開催されているSnowflake Summit25に現地参加しています。Snowflake Summitは、Snowflake社が年次で開催する最大規模のカンファレンスです。

6月2日から6月5日までの4日間にわたって開催されており、500セッション以上、190以上のパートナー企業が参加しています。

本記事では、Summit 2日目の様子をお届けします!

Platform Keynote

Keynoteでは、オーケストラによるオープニング生演奏が行われ、会場の雰囲気を一層引き立てていました。


内容としては、エンタープライズデータとAIの関連性、信頼性、使いやすさをさらに高める新たなイノベーションの発表がありました。

また近年、AIへの投資の見直しが重要であることが強調され、この投資により新たな機会を逃していないかを考慮する必要性が示されました。

特に、AIを既存のインフラにシンプルに統合し、データガバナンスを強化することが求められており、シンプルさ、接続性、信頼性を実現するセキュアなAIの提供が掲げられました。


本日公開された情報の中からいくつかピックアップしてご紹介します。

ANOMALIES

組織およびアカウントにおけるウェアハウスが消費するクレジットのアンバランスなどの通知が可能になりました。

毎日の使用量を監視し、予想される消費量を上回っている場合に異常を通知できるようです。

ADAPTIVE COMPUTE

MARRIOTT INTERNATIONALの事例を通じて、膨大なデータをリアルタイムで扱う際のコンピュートプールの適切性やインフラルールの整備することの複雑さが語られました。

大規模なコンピュートを柔軟かつ簡単に管理するためのADAPTIVE COMPUTEのリリースが発表されました。

SIMPLIFIED INGEST PRICING

企業への経済性支援のため、Snowpipeにおけるデータインジェストのコストを最大50%削減することが発表されました。

SNOWFLAKE HORIZON CATALOGの相互運用性の拡張

Icebergテーブル内のデータの管理と検出のサポートに加えて、リレーショナルデータベース、ダッシュボード、セマンティックモデルなどの外部データの検出を提供します。

また、認証アプリやアクセストークンの利用、不正IPの阻止などよりセキュアな製品として提供されます。

SNOWFLAKE OPENFLOW

構造化データおよび非構造化データをデータソースからバッチモードとストリーミングモードの両方で処理できる統合プラットフォームがリリースされました。

OracleやPostgreSQLからのリアルタイムCDC連携、SharePointからのファイルやユーザー権限の取り込みなど、様々なコネクタによるデータインジェストが可能です。

WORKSPACES

ワークスペースは、データ分析やモデル開発を行うための統合エディタで、複数のファイルタイプのコードを簡単に作成、管理できる環境です。

これにより、Gitリポジトリによるバージョン管理、コラボレーション、既存ワークフローとの連携が可能です。

GEN2 WAREHOUSES

現在のウェアハウスの更新版であり、1年前と比較してSnowflakeテーブル上のコア分析ワークロードのパフォーマンスが2.1倍の速さで提供されます。

Gen2を使用すると、ほとんどのクエリがより早く完了し、同時により多くの処理を実行できるようになります。

DBT PROJECTS

Snowsight UI で、セットアップ不要で直接dbtプロジェクトを構築、実行、監視できるようになりました。

SNOWFLAKE INTELLIGENCE

ビジネスユーザーが自然言語を使用してデータとセキュアに会話できる新しいエージェントエクスペリエンスが提供されました。

複雑で詳細な質問にも、データアナリストのように回答の提供が可能です。

CORTEX AISQL

AIを使用したマルチモーダルデータ処理を、使い慣れたSQL構文に取り入れたものです。テキスト、画像、音声を分析、AIによってデータを集約し、インサイトを提供します。

たった数秒のSQLで実行が可能であり、裏側では世界最高レベルのLLMが動いています。

参加セッションについて

Snowflake Data Clean RoomsとGitHubの統合に関するセッションに参加しました。

本セッションでは、Data Clean RoomsとGitHubの統合によって、開発者やデータサイエンティストがData Clean Rooms内で構築された分析環境を活用しながら、GitHubのバージョン管理機能を利用する方法が紹介されました。

また、ストアドプロシージャの自動テストで開発者の生産性を向上させる取り組みについてのセッションにも参加しました。

Snowflakeのストアドプロシージャのテストにおいて、CIパイプラインへの統合と再利用可能なテストフレームワークの構築により、品質の向上と回帰リスクの低減が可能であることが紹介されました。

まとめ

本日は、参加者同士のネットワーキングセッションを通じて、多くの方と会話することができました。また、企業によるブースも数えきれないほど出展されており、各種製品について知るよい機会になりました。

Summit後半も引き続き頑張っていきたいと思います。

おまけ

お昼ご飯は、会場の外にある開放的な広場で、のびのびと楽しむことができました。

執筆担当者プロフィール
和村 桜希

和村 桜希(日本ビジネスシステムズ株式会社)

2022年度入社。データ系サービスを扱うグループに所属しています。 趣味はダンスです。

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