本連載では Data Domain(以下、DD)と Veeam backup & replication(以下、Veeam)を連携した、物理 Windows Server 2022のイメージバックアップとリストアの手順について、下記の3回に分けて紹介しておりました。
今回は、追加で物理 Windows Sever のファイル単位のリストア手順を紹介いたします。
ジョブの作成と手動実行
ジョブの作成と手動実行は第3弾でご紹介した手順と同様です。詳細は下記をご覧ください。
ファイル単位のリストアの動作確認
前回ご紹介したリストアはサーバー全体をリストアしましたが、今回ご紹介するのはファイル単位のリストアとなります。これは、例えば誤ってファイルを削除したときなどに利用できる操作です。
※スケジュール実行、または手動実行でバックアップデータが事前に取得されていることが前提となります。
- バックアップ対象サーバーの Windows 環境にログインします。
- デスクトップ上にテキストファイルを作成しておきます。
- Veeam にログインします。
- バックアップ対象サーバーに対して、手動バックアップを実行します。
- バックアップ対象サーバー上で、デスクトップ上のテキストファイルを削除します。
※手動バックアップの時点にリストアするため、リストア後にテキストファイルが存在することを確認します - Veeam にログインします。
- [ Home ]>[ Restore ]>[ Agent… ]をクリックします。
- [ Restore from Veeam Agent backup ]にて、[ Guest files restore ]をクリックします。
- [ Microsoft Windows ]をクリックします。
- [ Machine ]にて、[ Servers_Backup_Main ]>[バックアップ対象サーバー]を選択し、[ Next ]をクリックします。
- [ Restore Point ]にて、戻したいリストアポイントを選択し、[ Next ]をクリックします。
- [ Reason ]にて、理由を記載し、[ Next ]をクリックします。
- [ Browse ]をクリックします。
- 対象のファイルを選択し、[ Restore ]> [ Overwrite ]をクリックします。
- ファイルのリストアが開始され、[ Restore Completed ]と表示されることを確認します。
- 別名でファイルを復元したい場合は、対象のファイルを選択し、[ Restore ]> [ Keep ]をクリックします。
- ファイルのリストアが開始され、[ Restore Completed ]と表示されることを確認します。
- 対象サーバーにログインし、デスクトップ上にファイルがリストアされていることを確認します。
おわりに
本記事では、物理 Windows Server のファイル単位のバックアップの手順について紹介いたしました。
本連載を通して、Veeam を利用して物理 Windows Server に対して柔軟にバックアップ、リストアができることをご理解いただけますと幸いです。
ここまでご拝読いただき、ありがとうございました。