本記事では前回解説した「Veeamを使ってAmazon S3へバックアップする上でのAWS側の設定とVeeam側の設定」の続きとして、Veeamを使ってAmazon S3にバックアップできるかどうかの動作検証を行います。
手順詳細
バックアップジョブの作成
Veeam Backup and Replication Consoleを起動し、[Home]>[Backup Job]より「Virtual machine...」をクリックします。

バックアップジョブ作成ウィザードが起動し以下、設定項目について設定を行い「Next」をクリックします。
- Name:任意のバックアップジョブの名前を入力する
- Description:任意の説明を入力する

「Add...」をクリックします。

バックアップを行うサーバーを選択し、「Add」をクリックします。

サーバーが追加されたことを確認します。

「Exclusions...」をクリックし、バックアップするディスクを確認します。

[Disks]タブよりバックアップ対象のサーバーのバックアップするディスクを編集し、「OK」をクリックします。*1

「Next」をクリックします。

以下の設定項目について設定を行います。
- Backup proxy:Automatic selection(デフォルト値)で設定
- Backup Repository:Veeamに登録したS3バケットを設定
- Retention policy Xdays:7days(デフォルト値)で設定*2
- Keep certain full backups longer for archive purposes:設定なし(デフォルト値)で設定
- Configure secondary destinations for this job:設定なし(デフォルト値)で設定*3

「Advanced...」をクリックします。

[Backup]タブよりバックアップ方法を指定します。今回はデフォルト設定(Incremental(recommended))で進めるので、「OK」をクリックします。

「Next」をクリックします。

「Next」をクリックします。

スケジュールでのバックアップ実行をする場合、「Run the job automatically」にチェックを付けます。

バックアップする時間帯およびバックアップ実行のリトライ回数設定を行い、「Apply」をクリックします。

「Finish」をクリックします。
※ 「Run the job when I click Finish」にチェックを付けると、ジョブ作成後にジョブが実行されます。

バックアップジョブが作成されたことを確認します。

バックアップジョブの実行(手動実行)
先ほど作成したバックアップジョブはスケジュール設定されておりますが、手動での実行も可能となります。
[Home]>[Jobs]より対象のバックアップジョブを選択し、右クリックで「Start」をクリックします。

バックアップジョブが実行されます。


バックアップジョブが正常に完了(Status:Success)していることを確認します。

まとめ
本記事ではVeeam Backup&Replicationを使った、Amazon S3へのバックアップの動作検証を紹介いたしました。
Veeamを使ってAmazon S3へバックアップをする際に本記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
*1:デフォルトではAll disks(サーバー全体)となります。
*2:Retention policy設定で保持するリストアポイント数を設定
*3:本ジョブで作成したバックアップを別のバックアップリポジトリにコピーする場合に設定します。