【Microsoft×生成AI連載】【最新情報】Context IQの機能紹介

【Microsoft×生成AI連載】シリーズの記事です。

本記事では、2025年1月中旬より順次アップデートされている、Copilot Chatの機能「ContextIQ」に関する情報をご紹介します。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。

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Context IQの概要

Context IQはMicrosoftのAI機能セットの一部で、Copilot Chat内からTeams内にある組織内で共有されているデータや、OneDrive内にある個人データを直接検索・選択・挿入できる機能です。

ユーザーが会話やCopilotへのプロンプトを入力する際に、必要な情報を素早く提示できるため、生産性と正確性が向上します。

Copilot Chat内のContext IQ画面 コンテンツを追加を押すか、
「/」を入力するとファイルが選択可能

ただし、従来のContext IQにはファイルを検索して添付する機能が十分に整備されておらず、Copilot Chat上でファイルを探す際に手間がかかっていました。

最近使用したファイルは選択可能でしたが、それ以外のファイルは表示されない為、入力したいファイルが見つからない・選択できないといった問題が発生していました。

アップデート前のContext IQ画面 検索機能が無く、直近の使用ファイルのみ選択可能
(Microsoft公式サイトより引用:URL

新しいContext IQ

今回のアップデートにより、2025年1月から2月中旬にかけて、Context IQメニューが大幅に改善されます。

管理者側の事前準備は特に必要なく、ロールアウトが完了すると、Copilot Chatの利用者は順次新しいメニューを利用できるようになります。

ファイル検索機能

新しいContext IQメニューには、ファイル検索用のボタンが追加されました。これにより、Copilot Chatから離れずに、TeamsやOneDrive上のファイルを検索して、そのまま会話やCopilotへのプロンプトに添付できるようになります。

例えば、次のような方法でファイル検索を行うことができます。

  • メニュー内の検索ボックスにキーワードを入力して検索
  • 発見したファイルをワンクリックで添付

Copilot Chatを使ったやり取りやプロンプトの入力中に必要なファイルを素早く探せるため、大幅に利便性が向上します。

Studioと検索すると、Copilot Studioに関連するドキュメントが表示される

クラウドファイルを添付する機能

また、「クラウドファイルを添付」するボタンも追加され、OneDriveやSharePointに保存してあるファイルをスムーズに添付できるようになりました。

このボタンを使うと、クラウド上のフォルダ構造を辿ってファイルを選ぶことが可能です。チームで共同編集しているファイルを共有する際などに役立ち、共有漏れやファイル場所の確認にかかる時間を削減できます。

Context IQ左上「クラウドファイルを添付」を選択

「クラウドファイルを添付」を選択すると、クラウド上にある各ファイルが表示されます。左上には次のようなボタンがあります。

  • マイファイル:OneDrive上のファイルを表示する
  • 最近:最近閲覧したファイルを表示する
  • 共有:Teams会議やチャットにて他人から共有されたファイルを表示する
  • お気に入り:お気に入りに登録したファイルが表示される

クラウドファイルの選択画面

左下からは、Teamsで参加しているチームのチーム内ファイルを選択することが可能です。必要なチームが表示されない場合は、「…」からその他の場所を選択することにより、参加している全てのチームが表示されます。

参加しているチームの選択画面

デバイスからアップロード

デバイスからアップロードする機能は以前から存在していた機能ですが、選択箇所がアイコンのみとなり、全体的にすっきりとした印象のUIへと変わりました。

デバイスからアップロード

利用シーンとメリット、注意点

利用シーン

利用シーンは従来のCopilot ChatやContext IQと変わりませんが、利便性が大幅に向上しました。

  • チームメンバーとのチャット中に、提出資料や関連ドキュメントを参照したいとき
  • Copilotに質問する際、具体的なファイル内容を参照して回答精度を高めたいとき
  • 会議前に資料をすぐに添付して、全員に共有したいとき

メリット

  • 検索・添付をCopilot Chat上ですべて完結できるため、アプリの切り替えが不要
  • 必要なファイルを直接選択できるので、回答内容の精度が上がる
  • クラウドやローカルからのファイル添付が簡単に行える

注意点

  • 適切な閲覧権限がないとファイル参照ができない
  • 2025年1月から2月中旬にかけて徐々にロールアウトされるため、組織によって利用可能になるタイミングが異なる
  • Copilot Chat内での検索結果は、利用者が所属する組織のMicrosoft 365環境や権限に依存する

まとめ

Context IQのアップデートにより、Copilot Chatからファイルや人物情報を直感的に検索・添付できる環境が整備されます。従来のバージョンに比べて検索性能や操作性が向上し、実務の効率化が期待できます。

管理者側の準備は特に必要なく、ロールアウト完了後は自然に新しい機能が利用可能になるため、チームでの情報共有がさらにスムーズになります。

今回の内容を参考に、Copilot ChatとMicrosoft 365 Copilotを活用して、業務の生産性向上を目指してみてください。

おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)

本記事ここまでの執筆内容をCopilot Chatに転記し、記事内容の要約をしてもらいました。

この記事は、2025年1月中旬から順次アップデートされているCopilot Chatの機能「Context IQ」について紹介しています。Context IQは、TeamsやOneDrive内のデータを直接検索・選択・挿入できる機能で、生産性と正確性を向上させます。

新しいContext IQメニューには、ファイル検索用のボタンが追加され、Copilot Chatから離れずにファイルを検索・添付できるようになりました。また、「クラウドファイルを添付」するボタンも追加され、OneDriveやSharePointに保存してあるファイルをスムーズに添付できます。

利用シーンとしては、チームメンバーとのチャット中に提出資料や関連ドキュメントを参照したいとき、Copilotに質問する際に具体的なファイル内容を参照して回答精度を高めたいとき、会議前に資料をすぐに添付して全員に共有したいときなどが挙げられます。

メリットとしては、検索・添付をCopilot Chat上ですべて完結できるためアプリの切り替えが不要、必要なファイルを直接選択できるので回答内容の精度が上がる、クラウドやローカルからのファイル添付が簡単に行える点があります。

注意点としては、適切な閲覧権限がないとファイル参照ができないこと、2025年1月から2月中旬にかけて徐々にロールアウトされるため、組織によって利用可能になるタイミングが異なること、Copilot Chat内での検索結果は利用者が所属する組織のMicrosoft 365環境や権限に依存することが挙げられます。

このアップデートにより、Copilot Chatからファイルや人物情報を直感的に検索・添付できる環境が整備され、実務の効率化が期待できます。管理者側の準備は特に必要なく、ロールアウト完了後は自然に新しい機能が利用可能になります。

執筆担当者プロフィール
宅見 健太朗

宅見 健太朗(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Data&AI事業本部に所属。AzureをメインにAI関連サービスなどを勉強中です。

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執筆担当者プロフィール
渋谷 優輝

渋谷 優輝(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Microsoft Azure、特に生成AIやデータパイプラインのインフラ構築を行っています。

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