本記事では、サーバー構築作業の事前準備についてご紹介します。
案件の作業や検証環境にて動作の検証をするにあたって、作業前に準備しておいた方が良いと感じたことをまとめてみました。
自分が得たことをこの場を借りて改めて文字に起こすことで整理すると共に、初めて作業をする方達へ少しでも役立ったらいいなと思い、執筆させていただきました。
自分が作業前にしておくことは主に次の3つになります。
- 資料を最初から見直す
-
検証環境で実際に操作をする際のイメージを掴んでおく
-
しっかりと休息を取っておく
では、順番に詳しく見ていきましょう!
資料を最初から見直す
1つ目として、事前資料を読み込んでおくことが挙げられます。
案件としての作業であれば、どの手順をどのくらいの時間で進めていくかを表した資料があると思います(タイムチャート、作業手順書など...)。それらの資料を眺めるだけでも、見ていない状態で作業する時と比較して作業スピードの向上、操作ミスの防止につながります。
実際に、自分が初めてお客様先へ訪問して作業させていただいた際には、この準備が足りずに次の手順が素早く浮かばなかったり、その作業が何を意味しているのかが分からず、時間がかかってしまいました。
しかし、事前に手順書を読み、実行するコマンドの意味やその結果から何を読み取るのかを自分なりに深掘ってから作業に臨むようにしたところ、タイムチャートに示された時間に遅れることなく、作業を進めることができました。
検証をすることが目的であれば、「検証する目的は何か」「最終的にはどのような状態にしたいのか」などを事前に考えておくことが重要であると考えます。
もし、事前にいつ検証を行うかの目途が立っている場合は、サーバーなど(仮想マシン:以下VM)の構築やOSの日本語化などを事前に行っておけば、素早く作業に移ることができます。
また、実際に検証をする際にも、自分が実施する操作をメモをして保存しておくことをおすすめします。
あとで振り返ることも可能ですし、本番環境での作業に役立つことも稀にですがあります(やって損はありません!)。
画面キャプチャを取る手段も有効ですが、実際に文字に起こすことで手順書を作成するとなった際にスムーズに作成を進めることができます。
もし、新卒の社員の方々がこの記事を見てくださってるのであれば、是非チャレンジしてみて下さい。
検証環境で実際に操作をする際のイメージを掴んでおく
2つ目としては、操作やUIに慣れておくことが挙げられます。
当然ではありますが、OSによって見ることになる画面は異なります。例えば、Windows 10や11で見れている設定項目が、Windows Server 2016や2019では別の場所にあるといったことも当然あります。
事前に作業することになるOSのUIを見ておくことで、「ここをクリックするとこんな画面が出てくる。」といった形で、イメージを掴むことができます。
特に自分は、Active Directory ドメインサービス(以下、AD DS)の移行作業に携わることがあり、OSごとにUIなどを見慣れていなかったときがありました。
そこで、検証環境にて実際にAD DSの役割をインストールし、サービス一覧をインストール前・後で取得しておくことで、サービス一覧がどのように変化するかなどを実際に確認しました。
この事が、詳細設計書等の作成に役立ちました。
しっかりと休息をとっておく
3つ目としては、しっかりと身体を休めておくことです。
構築作業とは関係ない思うかもしれませんが、実はとても重要!です。
睡眠時間が十分でなかった場合は、判断力が低下するため、十分なパフォーマンスを発揮できません。その影響として、思わぬ作業ミスを招いてしまう恐れがあります。
まとめ
今回は、自分が作業に携わる中で大切に思った事柄を3つ挙げさせていただきました。
何かの作業をするにあたり準備を入念に行うことは、スムーズな作業の実施をするうえで大切です。
勿論、人ぞれぞれにやり方の流儀なるものが存在しているのも事実ですが、少しでも参考になれば幸いです。
白岩 素直(日本ビジネスシステムズ株式会社)
クラウドソリューション本部に所属。現在は、Active Directoryの移行や新規サーバーの構築などを中心とした案件に携わっています。趣味は読書です。
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