Power Automateのworkflow関数では、フローの実行結果に関する様々な情報を取得することができます。
今回はそんなworkflow関数の概要についてご紹介します。
workflow関数とは
workflow関数とは、フロー自体に関する様々な値を取得することができる関数です。既定では、name , type , id , location , run , tags といったプロパティがあります。
以下の形で使用すると、すべてのプロパティを取得することができます。
workflow()
workflow関数で取得できる値
実際に簡単なフローを作成し、workflow関数で取得できる値を調査してみます。
Power Automateで関数を使用する場合は、入力欄の下にある「動的なコンテンツの追加」から「式」を選択し、出てきた欄に式を入力します。
OKボタンを押下すると、以下のように関数が入力されます。
こちらのフローをテスト実行し、実際に出力された値が以下の画像です。
公式のドキュメントにあまり情報がないため正確なものではありませんが、実際の結果から取得できた値についてまとめました。
- id:フローに関するID
- name:フロー自体のID
- type:リソースの種類
- location:作成されたリージョン
- (tags)flowDisplayName:フローの表示名
- (tags)environmentName:フローが作成された環境を示すID
- (tags)logicAppName:フロー自体のID("name"と同じ値)
- (tags)environmentFlowSuspensionReason:フロー中断理由
- (tags)state:恐らくフローが有効かどうかを表す値が入る(?)
- (tags)createdTime:フローが作成された日時
- (tags)lastModifiedTime:フローの最終更新日
- (run)id:"id"と"(run)name"の値が組み合わさったもの
- (run)name:フローの実行ID
- (run)type:"type"に"runs"が合わさったもの
このように、フローの実行に関する様々な値を取得することができます。
特定のプロパティのみ取得する場合
さらに特定のプロパティのみ指定して取得したい場合は、以下の形で使用します。
workflow()?['<property>']
例えば、先程のフローの関数を以下の形に変えて入力してみます。
workflow()?['id']
見た目は先程と同じですが、実際にはプロパティにidを指定した式が入力されます。
これを実行してみると、出力される値は以下の画像のようになります。
idだけを取得することができました。
まとめ
今回はworkflow関数の概要についてご紹介しました。
公式のドキュメントにも説明がありますのでご参照ください。
また、以下の記事ではworkflow関数を用いてフローの実行結果画面URLを取得する方法をご紹介していますので、合わせてご覧下さい。