はじめに
先日、カスタムの仮想マシンイメージを用意しました。
こういった、管理側で管理しておくイメージなどのリソースと、研修で受講者に利用してもらうリソースはサブスクリプションを分けています。
仮想マシンイメージについてもこの分け方で考えていたのですが…
発生した問題
この分け方だと、イメージからの展開ができないことが分かってしまいました。
エラーメッセージはこうです。
{ "status": "Failed", "error": { "code": "BadRequest", "message": "Image sharing not supported for subscription." } }
Azure Compute Galleryを使えば解決できそうなのですが、今回は利用したい日まで間もなかったので、カスタムイメージを受講者用のサブスクリプションに移動することにしました。
カスタムイメージの移動
移動したいカスタムイメージを選び、「別のサブスクリプションに移動する」を選択します。
移動先のサブスクリプションとリソースグループを選びます。
しばらく移動できるかどうかの評価が走ります
注意事項にチェックを入れて進めます。
無事移動できました。
ARM Templateの修正
このカスタムイメージはARMテンプレートからのデプロイで利用していました。
リソースIDを以下のように指定していたので、subscription IDとリソースグループ名を修正します。
/subscriptions/<subscription ID>/resourceGroups/<resource group name>/providers/Microsoft.Compute/images/W2019-Smalldisk-Ja-image-20220530
デプロイの確認
実行してみたところ、今度はエラーが出ずに終了する事が出来ました。
おわりに
今回は時間の関係でイメージを移動するに留めましたが、やはり管理用と受講者用のサブスクリプションは分けたいので、Azure Compute Galleryにもいずれ挑戦してみたいです。
舟越 匠(日本ビジネスシステムズ株式会社)
人材開発部に所属。社内向けの技術研修をメインにしつつ、JBS Tech BlogやMS認定資格取得の推進役もやっています。資格としてはAzure Solutions Architect Expertを所持。好きなサービスはPower Automate / Logic Apps。好きなアーティストはZABADAK。
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