新しい Power Platform 管理センターの利用ガイド

2025年に刷新された Power Platform 管理センターでは、より直感的なUIと機能配置により、管理者の作業効率が向上しています。

本記事では、主要な画面構成と機能の確認方法についてご紹介します。

※本記事で案内している設定内容および変更方法は、作成日時点でのものであり、Microsoft の方針により変更される場合があります。

新しい Power Platform 管理センターの概要

新しい Power Platform 管理センターは、「やりたいこと」から操作を始められる設計になっています。たとえば、「環境を確認したい」「データポリシーを設定したい」といった目的に応じて、必要な機能が自然に見つかるように整理されています。

このような設計により、管理者だけでなく、業務部門などさまざまな立場のユーザーが、自分の目的をスムーズに達成できるようになっています。

利用方法と従来のUIへの切り替え方法

Power Platform 管理センターを利用できるユーザーには、新しい管理センターが既定で表示されるようになっています。

従来の管理センターに戻したい場合は、画面右上の [新しい管理センターを試す] トグルをオフにすることで、旧バージョンに切り替えることができます。

本記事で紹介する主な刷新点

  1. ホーム画面
  2. 環境画面
  3. DLPポリシー設定画面
  4. 分析レポート画面
  5. 容量確認画面

ホーム画面

管理センターへアクセスすると以下の「ホーム」画面が表示されます。

  • 旧管理センター
  • 新管理センター

環境画面

新しい管理センターでは [管理] > [環境] と遷移することで、テナント内の環境一覧が確認できます。

  • 旧管理センター:[環境]
  • 新管理センター:[管理] > [環境]

DLPポリシー画面

新しい管理センターでは [セキュリティ] > [データとプライバシー] と遷移し、「データ ポリシー」 を選択します。

  • 旧管理センター:[ポリシー] > [データポリシー]
  • 新管理センター:[セキュリティ] > [データとプライバシー] > 「データ ポリシー」


分析レポート画面

新しい管理センターでは [管理] > [製品] > [Power Apps] もしくは [Power Automate] と遷移すると表示されます。

  • 旧管理センター:[分析] > [Power Apps] もしくは [Power Automate]
  • 新管理センター:[管理] > [製品] > [Power Apps] もしくは [Power Automate]

Power Apps 分析
Power Automate 分析

容量確認画面

新しい管理センターでは [ライセンス] > [容量アドオン] と遷移するとテナントの Dataverse 容量消費状況が表示されます。

  • 旧管理センター:[リソース] > [容量]
  • 新管理センター:[ライセンス] > [容量アドオン]

新旧比較表

新旧比較表のほか、変更点について記載された公開情報は下記リンクをご参照ください。
learn.microsoft.com

品目番号 従来の管理センター 新しい管理センター
6 Home キー Home キー
2 環境 > 環境の管理
3 環境グループ > 環境グループを管理する
4 アドバイザー アクション > レコメンデーション
5 セキュリティ セキュリティ
6 分析 > Dataverse 管理 > 製品 > Dataverse
7 分析 > Power Automate 管理 > 製品 > Power Automate
8 分析 > Power Apps 管理 > 製品 > Power Apps
9 分析 > データ エクスポート 管理 > 製品 > データ エクスポート
10 課金 > ライセンス ライセンス > 製品 > Power Apps
11 請求 > 請求プラン ライセンス > 請求プラン
12 設定 管理 > テナントの設定
13 Copilot Copilot
14 リソース > キャパシティ ライセンス > キャパシティ アドオン
15 リソース > カタログ 展開 > カタログ
16 リソース > Dynamics 365 アプリ 管理 > 製品 > Dynamics 365 アプリ
17 リソース > Power Pages サイト 管理 > 製品 > Power Pages サイト
18 ヘルプとサポート サポート
19 データ統合 管理 > データ > データ統合
20 データ (プレビュー) 管理 > データ > デ―タ (プレビュー)
21 ポリシー > データ ポリシー セキュリティ > 設定 > データとプライバシー > データ ポリシー
22 ポリシー > テナント分離 セキュリティ > 設定 > ID およびアクセス管理 > テナント分離
23 ポリシー > カスタマー ロックボックス セキュリティ > 設定 > コンプライアンス > カスタマー ロックボックス
24 ポリシー > エンタープライズ ポリシー セキュリティ > 設定 > データとプライバシー > エンタープライズ ポリシー
25 管理センター 管理センター

まとめ

新しい Power Platform 管理センターは、目的に応じた操作がしやすく、管理業務の効率化に加えて、環境の状態や利用状況をひと目で把握できるようになっているのが特長です。

たとえば、環境一覧や DLP ポリシー、Dataverse の容量使用状況などが、画面上で分かりやすく表示されるため、必要な情報にすぐアクセスできます。

本記事でご紹介した内容は、日々の運用管理に役立つだけでなく、Live Support を通じて継続的にキャッチアップしていただける情報でもあります。

Microsoft 365 の運用管理に関するご相談や、問い合わせ対応のサポートをご希望の際は、ぜひ JBS の Live Support サービスのご利用をご検討ください。

今回ご紹介した内容についてご不明点がございましたら、<#LSB20250619>を添えてLive Supportへお問い合わせくださいますようお願いいたします。

※Live Support for Office 365をご契約いただいているお客様のみお問い合わせいただくことが可能ですのでご了承ください。

お客様の業務に寄り添ったサポートを通じて、より安心・効率的な運用を支援いたします。

PR:マイクロソフト製品専門のエンジニアがお客さまの要望に合わせて柔軟かつ幅広く支援するタイムチャージ制サポートサービスのご紹介

JBSサービス"Live Support"は、豊富な構築実績に基づき、各マイクロソフト製品専門のエンジニアがお客さまの要望に合わせて柔軟かつ幅広く支援するタイムチャージ制のサポートサービスです。

情報システム部のお客様向けに、Microsoft 365 の運用で直面する課題に対し、問い合わせ対応の形で技術的なご支援をしております。ただお問い合わせに一問一答形式で回答するだけでなく、Teams会議を通じての技術相談や活用に関するアドバイスなど、柔軟にご利用いただけます。

Live Supportについてご興味がございましたら、下記ページよりお問い合わせください。

Live Support|JBS 日本ビジネスシステムズ株式会社

執筆担当者プロフィール
本間 愛

本間 愛(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Power Platform 製品のマスターになるため勉強中です。

担当記事一覧