オンプレミスからクラウドへの移行を進める企業も増え、クラウドサービスの需要は増加しています。
業務でもクラウドを扱うことが増えてきたため、クラウドに関する学習もかねて Azure の資格試験である AZ-104: Microsoft Azure Administrator を受験しました。
今回の記事では私が資格試験を受験したときの流れをご紹介しようと思います。
これから Azure の学習をしようと思っている方の参考になれば幸いです。
AZ-104: Microsoft Azure Administrator とは
AZ-104: Microsoft Azure Administrator は、Microsoft Azure の管理者として必要なスキルを持つことを証明する認定資格試験です。
Azure リソースのデプロイ、管理、モニタリング、セキュリティの実施、コスト管理など、さまざまな領域にわたるスキルが評価されます。
この試験は Azure 管理者向けとなりますが、環境構築は Azure を利用するにあたり必須となる為、管理者以外の方でも学習して業務等に活かせる内容だと思います。
学習
使用した教材
今現在、何かの学習を行う際には Web での解説講座や e-learning 等が充実しており、教本で学習する人は少なくなってきているかもしれません。
私は資格試験の学習くらいボリュームがある内容の場合、教本が一番使いやすい為、教本を購入しています。
学習には下記の教本を使用しました。
- 徹底攻略 Microsoft Azure Administrator教科書[AZ-104]対応
解説が丁寧で、似通った項目についてその詳細や違いを分かりやすく説明してくれています。
教本を読み終えて、試験合格の為だけではなく、Azure 環境について理解するという意味でも有用だと思います。
また、模擬試験形式の練習問題 1 回分が付録としてついており、問題数や難易度について非常に有用だと感じました。
AZ-104 は試験時間も長く問題数も多いため、事前に時間配分を検討しておくのにもおすすめです。
(自分が受験したときは 120 分でした)
学習方法
教本
まずは教本を一通り流し読みし、大まかに全体を把握しました。
その後は自分が苦手としている範囲を中心に繰り返し熟読しました。
演習問題
教本の章末問題をしっかりと解答できるよう読み込んだ後、教本の付録である模擬問題を解きました。
模擬問題を解いた感想としては、非常に難易度が高く、資格試験も同程度の難易度だと考えると学習が不足していると強く感じました。
その後は模擬問題の難易度を参考に、模擬問題では出題されなかった範囲についても再度学習を行いました。
Azure 環境の実操作
資格試験では操作画面や操作方法に関する出題の可能性もあるかもしれませんので、一度自分なりに操作をして理解するのが良いと思います。
Azure の無料アカウントを作成することで一部のリソースを無料で利用することができます。
各 Azure リソースの役割や関係性は説明文章だけでは理解することが難しい場合がありますが、実際に操作するととてもイメージがつきやすいと思います。
※無料アカウントで利用できるリソースには使用期間や金額での制限があります。詳しくは Microsoft の案内をご参照ください。
学習時間
学習に使った時間はおおよそ下記になります。
項目 | 時間 |
---|---|
教本読解 | 約 15 時間 |
模擬問題 | 約 5 時間 |
模擬問題を踏まえての再学習 | 約 10 時間 |
模擬問題は資格試験に対する直前の模擬試験とすることが多いと思いますが、自身の理解度と資格試験の難易度とのギャップの確認に一番役立ちました。
目標とする日程に対して余裕をもって模擬問題に取り組んだため、復習をする期間を確保できたのがよかったと思います。
試験
申し込み
ピアソンVUE のサイトより申し込みが可能です。アカウントを持っていない場合、作成が必要になります。
試験についてテストセンターまたは、自宅等からのオンライン試験が選択可能でした。
自身が集中しやすい試験場所を選択するのがよいと思います。
結果
試験終了後、すぐにスコアと合否結果が分かります。
結果は下記でした。
- 合格スコア: 700
- スコア: 730
ストレージと実装以外の範囲のスコアがよくありませんでしたが、ぎりぎり合格することができました。
模擬問題と同程度の難易度の問題をもっと多くこなせれば、よりよいスコアがとれたと思います。
おわりに
資格試験の学習を通して Azure 環境の知識を学ぶことができました。
私自身、普段の業務ではアプリ開発を中心に行っており、Azure 環境の実装についてはあまり詳しく知識を持っていなかったため、とても勉強になりました。
今後、よりクラウドサービスが普及していくことを踏まえ、上位の資格試験も受験していきたいと思っています。
この記事が参考になれば幸いです。