Azure SQL Databaseをリストアする際の注意点

Azure SQL Database(以下、AzureSQL DB)を利用中に何らかの不具合が起こった場合、リストアをすることがあると思います。

その際、いくつか設定が削除されてしまうものがあります。

そこで、今回の記事では、リストア後に再設定が必要な項目や、注意点についてご紹介します。

再設定が必要な項目

リストアを行ったAzureSQL DBは、バックアップポリシーやタグが引き継がれないため、再設定が必要となります。

バックアップポリシーの設定

  1. SQLServerから[バックアップ]をクリックします。
  2. [保有ポリシー]をクリックし、対象のデータベースにチェックを入れ、[ポリシーの構成]をクリックします。
  3. リストア前の設定を入力し、[適用]をクリックします。

コンピューティングとストレージの設定

  1. 対象のAzureSQL DBを選択し、[コンピューティングとストレージ]をクリックします。
  2. リストア前の設定に修正し、[適用]をクリックします。

タグの設定

  1. 対象のAzureSQL DBを選択し、タグをクリックします。
  2. リストア前のタグを入力し、[適用]をクリックします。

注意点

リストアしたAzureSQL DBの名前を元々のAzureSQL DBと同じ名前にした場合、診断設定は引き継がれます。

そのため、新規での診断設定は必要ありません。

さいごに

AzureSQL DBのリストアで全ての設定が引き継がれると思っていると、上記の設定が抜けたままとなってしまうので、注意いただければと思います。

執筆担当者プロフィール
伊藤 潤人

伊藤 潤人(日本ビジネスシステムズ株式会社)

HC本部所属です。Azure・AWSともに経験がありますが、最近はAzureのPaaSサービスをメインに業務を行っています。趣味はドライブです。

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