【FormsからSharePointリスト】Power Auomateを利用して回答を蓄積する際の小技シリーズ(2):自由記述の改行

Formsを利用した問い合わせフォームやアンケートの回答をPower Auomateを用いてSharePointリストに蓄積する際の小技シリーズです。

第一弾は複数選択回答を蓄積する方法について紹介させていただきました。

【FormsからSharePointリスト】Power Auomateを利用して回答を蓄積する際の小技シリーズ(1):複数選択肢 - JBS Tech Blog

第二弾として、Formsの改行を含む自由記述回答をSharePointリストの拡張リッチテキストの複数行列に格納する場合について記載していきます。

はじめに

Power Automateにて「FormsのアクションとSharePointのアクションを用いて投稿内容をリストに転記する」というフローを作成する際には、基本的にFormsのアクションにて得られた動的アイテムをリストの項目に挿入することで回答を転記できます。

自由記述も基本的にはこの方法で転記できますが、改行を含む長い回答の場合注意が必要です。

転記先のリストの複数行の設定にて「拡張リッチテキストを使用」をオンにしている場合、

改行を含む自由記述の回答をそのまま貼り付けると…

リストには改行が反映されず、一文で登録されてしまいます。

改行を反映させて登録する方法を記載します。

準備

Forms

長い回答の自由記述の質問を設けます。

SharePointリスト

複数行列にて拡張リッチテキストの列を作成しておきます。

Power Automate フローの設定

(1)Formsのトリガーとアクションを設定する

(2)「項目の作成」アクションを設定する。

転記する列に以下の式を挿入します。

replace(<自由記述回答の動的アイテム>, decodeUriComponent('%0A'), '<br>')

以上で設定完了です。

Formsで改行を含む自由記述を回答してフローの実行結果を確認すると、改行が反映されて登録されています。

おわりに

今回は「自由記述の転記先が『拡張リッチテキストを使用』の複数行列の場合」という条件がある際の、転記する小技の紹介でした。

リストの列設定で「ここを変えたらいつもと転記の挙動が違う」ということで躓きがちなポイントですが、改行問題はSharePointリストだけでなくTeamsの投稿への転記などにも出てくるポイントとなります。

執筆担当者プロフィール
志垣 実愛

志垣 実愛(日本ビジネスシステムズ株式会社)

クラウドソリューション事業本部に所属。Power Platformを活用した業務改善に取り組んでいます。

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