Azureテナントのディレクトリが切り替えられない場合の対処法

概要

Azureで複数テナントに加入しているユーザーが作業ディレクトリを切り替えるとき、切り替えがうまくいかない問題が発生することがあります。
本記事では、その現象に対する対処法を共有します。

問題

Azureで複数テナントに参加しているユーザーは、Azure portal の右側からIDもしくはディレクトリの切り替えを選択することで、作業ディレクトリを切り替えることができます。 learn.microsoft.com

稀にこの方法で切り替えを行おうとしても、読み込みの後に遷移されずに同じディレクトリにとどまってしまう場合があります。
サインアウト・プライベートブラウジングへの切り替え・クッキーの削除などで解決する場合もありますが、簡単に解決する方法を同僚に教えてもらいました。

対処法

ログインしたいテナントのドメイン名を確認する

Microsoft EdgeでAzureポータルを開き、右上の欄から「ディレクトリの切り替え」を選択します。
(メールアドレス等は黒塗りにしています)

いくつか参加しているテナントがありますが、例としてynishino_test_orgsを対象とします。 この場合は「ynishixxxxxxxxxxxx.onmicrosoft.com」を確認します。

以下のリンクのドメイン名を書き換えて遷移する

AzureポータルのURLを以下のように書き換えます。

https://portal.azure.com/@[ドメイン名]

末尾にアットマークをつけて、手順1で確認したドメイン名を加えるだけです。
今回のドメインの場合、https://portal.azure.com/@ynishixxxxxxxxxxxx.onmicrosoft.comになります。

おわりに

社内で目的のディレクトリに切り替えられなくなった時、この方法を使って無事に切り替えできるようになりました。
業務でAzureを使う方にとっては遭遇率の高い問題かと思いますので、本記事が参考になれば幸いです。

執筆担当者プロフィール
西野 佑基

西野 佑基(日本ビジネスシステムズ株式会社)

機械学習系ソリューション開発、業務Webアプリ開発、開発環境自動化などを担当。

担当記事一覧