AB-100受験記

Microsoft認定試験「AB-100: Agentic AI Business Solutions Architect」を2026年8月23日に受験し、800点で合格しました。

本記事では、AB-100の試験概要、学習方法、受験当日の流れや感想について紹介します。これからAB-100の受験を検討している方の参考になれば幸いです。

AB-100とは

AB-100: Agentic AI Business Solutions Architectは、AIを活用したビジネスソリューションの計画、設計、展開に関する知識を問うMicrosoftの認定試験です。Copilot Studioだけではなく、Dynamics 365、Microsoft Power Platform、Microsoft Foundryなどを含め、複数のMicrosoft製品・サービスを組み合わせたソリューション設計に関する知識が求められます。

2026年7月22日時点の学習ガイドでは、試験範囲は以下の3つに分類されています。

領域 配点
Plan AI-powered business solutions 25~30%
Design AI-powered business solutions 25~30%
Deploy AI-powered business solutions 40~45%

引用:試験AB-100の学習ガイド:エージェントAIビジネスソリューションアーキテクト | Microsoft Learn

また、2026年8月現在、AB-100の試験言語は英語のみとなっています。

参考:AB-100: エージェント AI ビジネス ソリューション アーキテクト - Certifications | Microsoft Learn

AB-100とMicrosoft Certified: Agentic AI Business Solutions Architectの取得条件

AB-100は認定資格「Microsoft Certified: Agentic AI Business Solutions Architect」の取得に必要な試験です。この認定資格を取得するには、AB-100への合格に加えて、Microsoftが指定するAssociate認定資格のうち、いずれか1つを取得している必要があります。

2026年8月時点では、以下の認定資格が対象として掲載されています。

  • MB-280:Microsoft Certified: Dynamics 365 Customer Experience Analyst Associate
  • PL-200:Microsoft Certified: Power Platform Functional Consultant Associate
  • MB-330:Microsoft Certified: Dynamics 365 Supply Chain Management Functional Consultant Associate
  • PL-400:Microsoft Certified: Power Platform Developer Associate
  • MB-230:Microsoft Certified: Dynamics 365 Customer Service Functional Consultant Associate
  • MB-310:Microsoft Certified: Dynamics 365 Finance Functional Consultant Associate
  • MB-500:Microsoft Certified: Dynamics 365: Finance and Operations Apps Developer Associate
  • MB-800:Microsoft Certified: Dynamics 365 Business Central Functional Consultant Associate
  • MB-820:Microsoft Certified: Dynamics 365 Business Central Developer Associate
  • AI-300:Microsoft Certified: Machine Learning Operations Engineer Associate
  • AI-103:Microsoft Certified: Azure AI Apps and Agents Developer Associate
  • AB-620:Microsoft Certified: AI Agent Builder Associate
  • AB-210:Microsoft Certified: Dynamics 365 Sales AI Consultant Associate
  • AB-410:Microsoft Certified: Intelligent Applications Builder Associate
  • AB-250:Microsoft Certified: Dynamics 365 Contact Center AI Engineer Associate

このうち、私はAB-620:Microsoft Certified: AI Agent Builder Associateを取得済みだったため、AB-100への合格によってMicrosoft Certified: Agentic AI Business Solutions Architectの取得条件を満たしました。

対象となる認定資格には廃止済み、または廃止予定のものも含まれているため、最新の取得条件については以下のMicrosoft Learnをご確認ください。

参考:Microsoft 認定: エージェント AI ビジネス ソリューション アーキテクト - Certifications | Microsoft Learn

学習方法

試験勉強は、受験日の約2週間前から開始しました。通常は1日30分程度、試験3日前からは1日2時間程度学習しました。

学習では、まずMicrosoft Learnのラーニングパスを中心に試験範囲をインプットし、その後、評価問題を解いて理解度を確認する流れで進めました。

AB-100向けには「Architect AI solutions for business productivity」という11モジュールからなるラーニングパスが用意されています。Copilot Studio、Microsoft Foundry、Dynamics 365、Microsoft 365 Copilotなどのエージェント関連機能に加え、AIソリューションの要件分析、投資対効果(ROI)、監視、テスト、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)、Responsible AIなど、試験範囲を横断して学習できます。

参考:Architect AI Solutions For Business Productivity - Training | Microsoft Learn

また、私はDynamics 365にあまり馴染みがなかったため、AB-100向けのラーニングパスに加えて、Dynamics 365の各製品や業務領域を扱うMicrosoft Learnも確認しました。

参考:Learn the fundamentals of Dynamics 365 projects - Training | Microsoft Learn

AB-100は現時点では英語で受験する必要があるため、Microsoft Learnについても英語版で学習しておくことをおすすめします。試験で使用される製品名や機能名、技術用語を英語のまま確認できるため、本番で問題文を読む際にも内容を把握しやすくなると思います。

一通りインプットした後は、練習用評価試験を利用してアウトプットを行いました。間違えた問題や理解が曖昧だった領域を再度確認し、安定して90%以上正解できる状態になるまで繰り返しました。

問題演習では、単純に製品名と機能を覚えるのではなく、「この要件の場合はどの製品や機能を選択するのか」という観点で整理しておくことが重要だと感じました。

受験当日の流れ

2026年8月23日にテストセンターで受験しました。前述したとおり、2026年8月現在は英語のみで提供されているため、英語で受験しました。

今回の試験では問題文の英語が理由で内容を理解できないという場面はありませんでしたが、英語の技術文書を読むことにはある程度慣れておいた方がよいと思います。

試験開始前には、AIに関するビジネスソリューションの業務経験について回答するアンケートが3問程度あり、その後に実際の試験問題へ進みました。

試験全体として確保されている時間は120分で、そのうち試験問題を解く制限時間は100分です。Microsoftでは、ラボを使用しないAssociateおよびExpertのロールベース試験について、試験時間を100分、説明の確認や受験者規則への同意などを含めた着席時間を120分としています。

参考:試験期間と試験エクスペリエンス | Microsoft Learn

試験結果・感想

試験結果は800点で合格でした。AB-100の合格点は700点です。

受験して感じたのは、Copilot Studioだけではなく、Dynamics 365、Microsoft Foundry、ALMなど幅広い製品や領域について理解しておく必要があるという点です。私は業務でCopilot Studioを利用しており、AB-620も取得していたため、Copilot Studioを中心としたエージェント関連の知識についてはAB-100でもある程度役に立ちました。

一方、AB-100はAB-620の単純な上位試験というより、対象となる製品や設計範囲を広げた試験という印象でした。各製品について細かな操作方法をすべて暗記するというより、要件に対してどの製品や機能を採用するのが適切なのかを理解しておくことが重要だと感じました。

また、試験範囲が広いため、普段触れていない製品がある場合はその領域を事前に補っておく必要があります。私の場合はDynamics 365にあまり馴染みがなかったため、Microsoft Learnで追加して確認しておいたことが試験範囲を整理するうえで役立ちました。

まとめ

本記事では、AB-100: Agentic AI Business Solutions Architectの試験概要、学習方法、受験当日の流れや感想について紹介しました。

Copilot Studioの知識は役に立ちましたが、それだけではなく、Dynamics 365やMicrosoft Foundryなどを含めた複数のMicrosoft製品・サービスの役割や使い分けを理解することが重要な試験だと感じました。現時点では英語のみでの提供となっているため、Microsoft Learnの英語版を利用するなど、学習段階から試験で使用される用語に触れておくとよいと思います。

これからAB-100を受験される方の参考になれば幸いです。

執筆担当者プロフィール
薩田 凱斗

薩田 凱斗(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Data&AI本部 ソリューション部所属 Azureに関する技術を中心に発信します。

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