Microsoft Copilot Studioでビジネス スキルを使用してみます。
今回は従来のエージェントでビジネス スキルを使用します。新しいエージェントではUIやエージェントの作成方法が変わっているため、別の記事で紹介予定です。
※この記事の情報は2026年6月23日時点のものです。
Microsoft Copilot Studioに興味がある方、普段から利用されている方などさまざまな方に読んでいただきたい記事となっておりますので、ぜひご覧ください。
これまでの連載
これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。
ビジネス スキルの機能
ビジネス スキルとは、エージェントへの自然言語の指示を管理する仕組みです。複数のビジネス スキルを用意することで、エージェントが対応できる範囲を広げつつ、用途に応じた動作を管理しやすくなります。
※ この機能は現在プレビューのため、今後変更される可能性がある点はご注意ください。
実装
前提条件
以下はビジネス スキルを使用するために満たす必要がある前提条件です。
- 環境でDataverse MCPサーバーを有効にする必要があります。
- Power Platform管理センターの「管理」>「環境」>「該当の環境」>「設定」>「製品」>「機能」で「Dataverse モデル コンテキスト プロトコル」を有効にします。

- Power Platform管理センターの「管理」>「環境」>「該当の環境」>「設定」>「製品」>「機能」で「Dataverse モデル コンテキスト プロトコル」を有効にします。
- Dataverse インテリジェンスが有効に設定されている必要があります。
- Power Platform管理センターの「管理」>「環境」>「該当の環境」>「設定」>「製品」>「機能」で「Dataverse インテリジェンス」を有効にします。

- Power Platform管理センターの「管理」>「環境」>「該当の環境」>「設定」>「製品」>「機能」で「Dataverse インテリジェンス」を有効にします。
- 環境がマネージド環境である必要があります。
ビジネス スキルの作成
今回は、Work IQ User MCPとWork IQ Calendar MCPを使って会議調整を行う指示を設定した、ビジネス スキルを作成します。
Power Apps(https://make.powerapps.com/)を開きます。

「詳細」の「ビジネス スキル(プレビュー)」を押します。

「+新しいビジネス スキル」を押します。

表示されたウィンドウにて、まずは下記の項目を設定します。
- スキル名
- ビジネス スキルの名前を設定します
- 今回は「DEMO_BookSchedule」とします
- 一意の名前
- 一意となるように名前を設定します
- 今回は「demo_bookschedule」とします*1
- 説明
- このビジネス スキルの目的や、呼び出すタイミングを設定します。
- この内容を基に、エージェントはビジネス スキルを呼び出すかどうかを判断します。
- 今回は、下記のように設定します
- このスキルは会議調整を行います。会議参加者の予定の確認、空いている時間に会議を設定などが可能です。

続いて、「指示」に処理を実行する手順を設定します。今回は以下のように設定しました。
あなたは会議調整を行います。
下記の順番に処理を実行します。
# 処理手順:
1. 参加者を一意に特定します。「Work IQ User (Preview)」を使用してメールアドレスを特定します。もし複数人候補がある場合は、ユーザーにどのユーザーが正しいかを質問します。その際は判断できるユーザー情報を表示してください。
2. step1で特定した全ユーザーの予定表を取得します。この時「Work IQ Calendar (Preview)」を使用します。
3. step2で取得した全ユーザーの予定のうち、全員が空いている時間を3つほど表示します。利用者にどの時間が良いか質問して、会議の時間を確認してください。
4. step3で利用者から得た回答を基に会議設定を行います。この時「Work IQ Calendar (Preview)」を使用します。
# 注意事項:
- 必ず日本時間で対応します。
- 会議候補を探す際は利用者から指定がない場合、日本時間の10:00-18:00から候補を探します。指定がある場合は、その指定に従います。
- 会議の開催時間はユーザーに質問します。

画面右上の「保存」を押します。

ビジネス スキルの追加
次は、エージェントで作成したビジネス スキルを使えるように設定します。
Microsoft Copilot Studio(https://copilotstudio.preview.microsoft.com/)を開き、「New Classic agent」を押します。

任意の名前を設定して、「保存」を押します。

「ツール」タブの「+ツールの追加」を押します。

「Microsoft Dataverse MCP サーバー」を選択します。

確認画面で「追加」を押します。

「概要」タブの「指示」で下記を設定します。
あなたはマルチタスクエージェントです。
ユーザーから質問が来たら、必ずDataverseのビジネス スキルを検索し、該当するスキルの手順に従って回答してください。
取得するスキルは"DEMO"から始まるスキルのみにしてください。
該当するスキルが見つからない場合は、見つからない旨を回答すること。

これで作成したビジネス スキルを呼び出す準備は完了しました。
続いて、ビジネス スキルで使用する機能を追加します。今回の場合はWork IQ User MCP (Preview)とWork IQ Calendar (Preview)をツールから追加するのですが、その手順については別記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。
【Microsoft×生成AI連載】Microsoft Copilot StudioのWork IQ Calendar MCPで会議予約してみた - JBS Tech Blog
動作確認
テスト画面で下記を送信します。
下記の条件で会議設定を行ってください。
- 参加者:私、XXさん
- 日時(※日本時間):一番早い時間の今日~6/30の参加者全員の空き時間
- タイトル:会議予約テスト(MCP)

正常に会議設定ができました。正しいビジネス スキルも呼び出されていました。

利用シーンとメリット、注意点
利用シーン
- エージェントに複数の機能を実装し、それぞれの処理順序を定義する。
- 利用シーンに応じて処理の流れや出力形式、判断基準などを定義して呼び出す。
メリット
- 再利用性
- 複数のエージェントでビジネス スキルを共有して呼び出すことができます。
- 整合性
- 複数の機能ごとに、特定の手順で処理を定義できます。エージェントによる処理結果のばらつきを減らせます。
- 保守容易性
- ビジネス スキルを更新することで、同じビジネス スキルを参照するエージェントへ同時に反映できます。
注意点
本機能はプレビューのため、今後変更される可能性がある点に注意が必要です。
参考
- ビジネス スキルの概要 - Power Apps | Microsoft Learn
- ビジネス スキルを作成して使用する - Power Apps | Microsoft Learn
- Introducing business skills: Teach agents how your organization works - Microsoft Power Platform Blog
- 従来のエージェントエクスペリエンスと新しいエージェント エクスペリエンス - Microsoft Copilot Studio | Microsoft Learn
まとめ
今まで指示に処理手順や出力形式、判断基準などを記載する場合、長文になることや別の処理の制御が難しくなることがありました。
ビジネス スキルを利用することで処理ごとに手順などを定義することができるため、エージェントの制御が容易になり、より汎用性の高いエージェントを作成できると考えます。
おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)
概要
Copilot Studioのビジネススキル機能を使い、従来エージェントで会議調整を自動化する方法を解説する記事。自然言語ベースの処理手順をスキルとして定義することで、エージェントの柔軟性と再利用性が向上する。
活用例
- Power Appsで「ビジネススキル」を作成し、会議調整(参加者特定→予定取得→空き時間提示→予約)手順を定義
- Work IQ User / Calendar(Preview)を利用してユーザー特定やスケジュール取得を実装
- Copilot StudioのClassic agentにDataverse MCPサーバーを追加し、スキル呼び出しルールを設定
- エージェントの指示で「DEMO系スキルのみ使用」と制御し、問い合わせに応じて自動選択させる
- テストとして複数参加者の空き時間から最短会議を自動予約できることを確認
メリット
- 処理手順をスキル単位で定義でき、複雑な指示を分離できる
- 複数エージェント間でスキルを共有でき再利用性が高い
- 処理フローが固定化されることで結果のばらつきを抑えられる
- スキル更新だけで関連エージェントに一括反映でき保守が簡単
- 用途に応じた判断基準・出力形式を柔軟に切り替え可能
注意点
- 機能はプレビュー段階のため仕様変更の可能性がある
- Dataverse MCPやインテリジェンスなど事前設定が必須
- マネージド環境での利用が前提となる
- スキルの説明や指示内容が不十分だと正しく呼び出されない
- 利用可能なツール(Work IQなど)を別途追加する必要がある
*1:自動でプレフィックスが付与されます。プレフィックスは環境によって異なります