【WSUS】Windows Server 2022でWSUSのインストールに失敗する原因と解決方法

Windows Server 2022でSQL Server Connectivityを使用してWSUSのインストール後に展開後構成を実行すると、"WSUSの構成に失敗しました" というエラー メッセージが表示されることがありました。

本記事では、トラブルシュートを実施したことで判明した原因と解決方法を解説します。

原因

SQL ServerのスキーマバージョンがインストールしたWSUSのバージョンより古いとエラーが起きるようです。

インストール後のログを見ると、次のエラーが出力されていることがわかりました。

Microsoft.UpdateServices.Administration.CommandException: データベースのスキーマ バージョンは、現在インストールされている WSUS のバージョンより新しいバージョンです。WSUS サーバーに修正プログラムを適用して少なくとも同じバージョンにするか、データベースを削除する必要があります。

ログのパス:%TEMP%WSUS_PostInstall_<YYYYMMDDThhmmss>.log

解決方法

スキーマバージョンを確認している.sqlファイルを手動で編集します。

  1. C:\Program Files\Update Services\Database に移動します。
  2. VersionCheck.sql の所有者権限をTrustedInstallerから自身に変更して、フルコントロール権限を取得します。

  3. メモ帳で  VersionCheck.sql を開きます。
  4. 3行目を以下のように編集します
    • 編集前:"DECLARE @scriptMinorVersion     int = (11)"
    • 編集後:"DECLARE @scriptMinorVersion     int = (51)"
  5. VersionCheck.sql の所有者権限をTrustedInstallerに復元します。
  6. 再度、展開後構成を実行して、WSUSの構成が成功することを確認します。

まとめ

今回は、WindowsServer2022でWSUSの構成に失敗する事象を解決する方法について解説しました。

本記事が、WSUSの構成に関するトラブルシュートの一助になれば幸いです。

執筆担当者プロフィール
大谷 洸二郎

大谷 洸二郎(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Microsoft365 製品( Intune がメイン)の設計や構築などを担当しています。 日々の業務で学んだことを本ブログでアウトプットします。趣味はドライブと筋トレです。

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