【Intune】ワイプとリタイヤの違いや仕様について

はじめに

本記事では Intune のワイプとリタイヤの違い、および細かな仕様について紹介します。

ワイプとリタイヤの違いについて

ワイプとリタイヤの集合関係

ワイプ:ユーザー及び会社のデータを削除します。

リタイヤ:会社のデータのみを削除します。

 

その為、リタイヤは「セレクティブワイプ」とも呼ばれます。

ワイプとリタイヤの仕様について

Intune 管理センターからワイプ/リタイヤ実施時の仕様について下記に記載します。

( Microsoft Support への問い合わせや実機での検証済みです。)

デバイス⇔Intune 間が接続不可だった場合の動作

  • デバイス⇔ Intune 間の通信ができている場合のみ、ワイプ/リタイヤなどのデバイスアクションが実行されます。

 

  • 電源が入っていないまたは、ネットワークに未接続の状態でワイプ/リタイヤを実行後、 Intune 管理センターでデバイスアクション状態を確認すると[保留]と表示されます。

 
  • MDM 証明書の有効期限以内に Intune にチェックインできなければワイプ/リタイヤは実行できません。

ワイプ/リタイヤの取り消しは可能か

  • 一度実行したワイプ/リタイヤを取り消す機能はありません。

 

  • 裏口として、ワイプ/リタイヤしたデバイスを Intune管理センターで登録解除することにより、取り消すことが可能です。(デバイスアクション状態が[保留]と表示されていることが前提条件)

  • ワイプ/リタイヤ取り消し後、Intune 再登録を実施する場合は Intune ポータル サイト アプリからデバイス登録する場合のみ有効です。

    Intune ポータルアプリ:Microsoft Store

最後に

今回はワイプとリタイヤの違いや仕様について紹介しました。

Intune を学ぶ上で上記二つの違いは押さえておくべきポイントだと思います。

ケースに応じて運用しましょう。

 

 

 

 

執筆担当者プロフィール
大谷 洸二郎

大谷 洸二郎(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Microsoft365 製品( Intune がメイン)の設計や構築などを担当しています。 日々の業務で学んだことを本ブログでアウトプットします。趣味はドライブと筋トレです。

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