Azureにて作成したリソースの性能監視を実施する方法を検討する際に、Azure Monitorメトリックとメトリックスエクスプローラーについて調査する機会がありましたので、以下にまとめてみました。
Azure Monitorメトリック
Azure Monitorメトリックとは
Azure Monitorメトリックとは、Azureリソースの性能や状態を示す数値データを指します。時系列データベースに収集され、リソースの正常性や使用状況を監視することに役立つAzure Monitorの機能です。
Azure Monitorでは、以下のソースからメトリックを収集することが可能です。
- Azureリソース
- アプリケーション
- 仮想マシンエージェント
- カスタムメトリック
- Kubernetesクラスター
ソースによって収集するメトリックの種類が異なり、以下の種類がAzure Monitorメトリックでサポートされています。
- ネイティブ プラットフォーム メトリック
- ネイティブ カスタム メトリック
- Prometheusメトリック
今回はネイティブ プラットフォーム メトリックについてご紹介します。
ネイティブ プラットフォーム メトリックの特徴
ネイティブ プラットフォーム メトリックは、Azureリソースから自動的にデータ収集が行われるため、構成する手間やコストが不要であることが特徴です。また、収集されたデータは基本的に93日間保存されます。
※ゲストOSメトリックやApplication Insightsログベースのメトリック等の保存期間が異なるものもあります。
Azureリソースの性能監視をコストを抑えて実施したい場合や、常に性能監視を実施するわけではなく、確認する必要がある時にだけメトリックを可視化できるようにしたい場合に活用できる機能です。
課金によって活用可能な機能
ここからは、ネイティブ プラットフォーム メトリックの基本的な機能だけではなく、課金によって活用が可能となる機能についてもご紹介します。
収集されたデータを長期間保存する
収集されたデータの保存期間は基本的に93日間ですが、以下の方法でAzureストレージアカウントやLog Analyticsワークスペースへメトリックをエクスポートすることによって、保存期間をそれ以上に延ばすことができます。
- データ収集規則(DCR)の設定
- 診断設定
アラートルールを使用して性能監視をする
アラートルールを作成することにより、性能監視にて収集したデータに異常な数値を見つけた際に、通知を発報させることができます。アラートルール機能を活用する際には課金が発生します。
参考:チュートリアル - Azure リソースのメトリック アラートを作成する - Azure Monitor | Microsoft Learn
メトリックスエクスプローラー
メトリックスエクスプローラーとは
メトリックスエクスプローラーとは、各ソースから収集されたメトリックを可視化し、分析することができるAzure Monitorのツールです。
メトリックエクスプローラーでは、グラフによって複数のメトリックを視覚的に比較や分析することができます。リソースのパフォーマンス状況を迅速に把握しやすくする機能です。
メトリックスエクスプローラーの使い方
メトリックスエクスプローラーでAzureリソースのメトリックを可視化する方法についてご紹介します。
今回は例として、検証用に作成した仮想マシンのメトリックについてグラフを作成していきます。
1.Azure Portalのホームにて「Azure Monitor」をクリックします。

2.Azure Monitor の左ペインにて「メトリック」をクリックします。

※対象Azureリソースの左ペインからもメトリックを選択することができます。

3.スコープにてメトリックを可視化したいAzureリソースを選択し、適用をクリックします。

4.メトリック名前空間にて「仮想マシン ホスト」を選択します。
※仮想マシン内で実行されているOSやアプリケーションに関するメトリックを可視化したい場合は、仮想マシンにAzure Monitorエージェントをインストールおよびデータ収集規則(DCR)の設定をする必要があります。

5.可視化したいメトリックの種類と表示したい集計方法を選択します。

6.時間の範囲と粒度を適切な表示にするため、赤枠をクリックします。

7.表示したい時間の範囲と粒度を選択し、「適用」をクリックします。

以下のようにAzureリソースのメトリックがグラフによって可視化されます。

グラフのカスタマイズ
グラフは名前を編集することや、グラフの種類を選択すること等、自分好みにカスタマイズすることが可能です。

メトリックの比較
1つのグラフに複数のメトリックを表示し、比較しやすくすることができます。
※リソースが同じサブスクリプションとリージョンに存在する必要があります。
「メトリックの追加」をクリックします。

上記手順のNo.3~5を実施することにより、複数のメトリックを表示したグラフを作成することができます。

ダッシュボードへの保存
作成したグラフをダッシュボードへ保存することで、迅速にメトリックを確認することができるようになります。
「ダッシュボードに保存」をクリックし、ダッシュボードを選択します。

作成したグラフを保存することができます。

おわりに
今回は、Azure Monitorメトリックとメトリックスエクスプローラーについてご紹介しました。
Azureリソースの性能監視の実施方法を検討する際に、ご参考にしていただけますと幸いです。