Google Workspaceでは、コンテンツコンプライアンス機能を利用することで、特定のユーザーに対して組織外メールの送信を制御することが可能です。
本記事では、以下をポイントとして特定のグループに所属しているユーザーのみ外部送信をブロックする構成を紹介します。
- コンテンツコンプライアンスで[送信]を対象にする
- 送信者のヘッダーを条件にする
- グループのメールアドレスを正規表現で指定する
- 一致した場合はメールを拒否する
本構成のユースケース
この構成は、以下のようなシーンで有効です。
- 委託社員/外部スタッフの情報持ち出しを防ぎたい
- 一部部署のみ外部連絡を制限したい
- 検証用/テストアカウントからの誤送信を防ぎたい
- セキュリティポリシーとして段階的に制御したい
特に、OUでの制御では粒度が粗い場合に有効です。グループ単位で制御できるため、柔軟な運用が可能になります。
本構成を実現する際の手順
管理コンソールへのアクセス
- GWS管理コンソールへアクセスする
- [アプリ] → [Google Workspace] → [Gmail]→[コンテンツコンプライアンス]をクリックする

ルールの新規作成
- [影響を受けるメール]の項目内にある[送信]を選択する
- [各メッセージで検索するコンテンツを表す表現を追加する]の項目内にある[次の一部がメールに一致する場合]をクリックする
- [追加]ボタンをクリックし、[送信者のヘッダー]の項目にある[すべての単語が一致]の入力欄にグループアドレスを入力する
- [追加]ボタンをクリックし、[受信者のヘッダー]の項目にある[正規表現に一致しない]の入力欄に[.*@example\.com$]を入力する
※送信者のヘッダーには制御したい該当のグループアドレスを入力する
※受信者のヘッダーには組織ドメインを上記のような正規表現として加工したものを使用する。 - [上記の表現が一致する場合は、次の処理を行います]の項目内で[メールを拒否]を選択する

検証結果
実際に上記の構成で対象グループに所属するユーザーで組織外のメールアドレスへ送信を実施したところ、送信側のメールボックスに以下のメールが受信されました。

外部宛メールは送信不可となり、拒否メッセージが受信されることが確認できました。
まとめ
今回の構成により、以下が実現できます。
- 特定グループのみ外部送信を制御
- OUより細かい粒度で制御可能
シンプルな構成ですが、誤送信対策・情報漏えい対策として非常に有効な設定です。本構成を検討される際はご参考にしてください。
執筆担当者プロフィール
池田 咲也(日本ビジネスシステムズ株式会社)
通信サービス本部 CI部 6Gに所属。Exchange Online導入やCopilotサポート、IDプロビジョニングツール開発などを経験。趣味はNetflix鑑賞とサイクリング。
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