Cisco Catalyst Center(以下CatC)では、Assurance機能により、管理しているNWデバイスのステータスをGUIで確認することが出来ます。過去30日間を遡って、様々な統計情報をグラフなどで可視化して表示出来て、Report機能からデータを出力することも出来ます。
ただし、これらの対象は管理しているNWデバイスであり、CatC自身のデータは含まれておりません。そこで、CatC自身のCPUやメモリの使用率を確認するために利用出来るAPIをご紹介します。
API(System Performance APIとSystem Performance Historical API)
メニュー > Platform > Developer Toolkit > API
こちらにサポートするAPIの一覧が表示されます。
この中に、"System Performance API" と"System Performance Hystorical API" という項目があります。
- System Performance API
- 指定した期間の合計/平均/最大値を取得
- System Performance Historical API
- 指定した期間の値の経過を1時間/1分単位で取得
どちらもCPU使用率やメモリ使用率などのデータが過去24時間まで取得可能となっています。
上記画面のName列をクリックすることで、そのAPIの詳細(APIで指定するURLやParameterなど)が確認でき、Actions列から"Try"をクリックすることで、CatCのGUI上でこれらのAPIを試すことが出来ます。
今回は、APIのテストによく利用されるPostman を使って動作を確認しました。
- Postman : v11.36.6
- CatC : ver2.3.7.7
Postmanによるテスト
Authentication API
事前準備として、CatCへの認証を行いTokenを取得します。
New Requestから、Authenticationと入力し、POSTを選択、Authentication APIのURL(http://{{cluster_ip}}/api/system/v1/auth/token)を入力します。
Authorization タブにて Auth Type=Basic Auth を選択し、CatC GUI のユーザ名/パスワードを入力します。
Headers タブにて、Content-type として application/json を入力します。Scripts タブに以下のスクリプト(取得するトークンを変数として X-Auth-Token に保存する)を入力し、Saveします。
var jsonData = JSON.parse(responseBody);
var auth_token = jsonData.Token;
pm.environment.set("X-Auth-Token", auth_token);
Sendボタンをクリックし、Tokenを取得します。上記スクリプトによりX-Auth-Tokenに保存され、再利用が可能です。
System Performance API
まず、CatCのGUIで詳細を確認します。下記のURLやRequest Query Parametersを利用します。
下記の通り入力し、Requestを作成します。
Parameter無しの場合
現時点~過去15分前の期間の各データの平均を取得します。
Parameterありの場合
例として、2025/3/18 10:00-11:00のCPUとメモリの最大値を取得します。
※ max/average/sumは1つのみ指定可、60秒より短い期間は指定不可
System Performance Historical API
まず、CatCのGUIで詳細を確認します。下記のURLやRequest Query Parametersを利用します。
下記の通り、Requestを作成します。
Parameter無しの場合
現時点~過去15分前の期間の各データの推移を1分毎に取得(最下部に平均も表示)します。
Parameterありの場合(59分以下)
例として、2025/3/18 01:05-01:45のCPUとメモリの推移を取得します。
※ 60秒より短い期間は指定不可。
Parameterありの場合(60分以上)
例として、2025/3/18 01:05-02:05のCPUとメモリの推移を取得します。
おわりに
Cisco Catatlyst Center自身のCPUとメモリを取得できるAPIについてご紹介しました。
CatC自身の監視をしたいという要件がありましたら、本記事を参考にしていただければ幸いです。
K.Ikeda(日本ビジネスシステムズ株式会社)
クラウドソリューション事業本部に所属。現在、Catalyst Centerの設計/構築などを中心とした案件に携わっています。趣味はキャンプとサッカー観戦。
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