Teams Phoneの自動応答で設定できるメニューオプションにて、発信者の発声により転送先を選択させる「音声コマンド」というものがあります。
今回、この「音声コマンド」がどんなものか検証してみました。
「音声コマンド」を設定する
自動応答での「音声コマンド」を有効化するには、以下2箇所の項目を設定します。
- 自動応答「一般情報」の設定項目にて、「音声入力」をオンにします。

- 自動応答「通話フロー」の設定項目「通話ルーティングオプション」にて、「メニューオプション」を選択し、次の表のとおり項目を設定します。

| 項目 | 設定できる値 | 備考 |
| Force Listen | オンまたはオフ | 応答メッセージを最後まで聞かせるかどうか オンにすると、応答メッセージを最後まで聞いてからでないとオプションを選択できない |
| 応答メッセージとメニューオプションを設定します。 | 音声ファイルまたはメッセージを指定 | オプションを選択させる前に流すメッセージ |
| メニューオプションを設定-ダイヤル | 0~9または#、*を選択 | ダイヤルパッドのキーを割り当てる |
| メニューオプションを設定-音声コマンド | 任意の文字列を指定 | 発信者に発声してもらうワードを割り当てる |
| メニューオプションを設定-リダイレクト先、接続先 | 任意の組織内ユーザーや電話番号を指定 | プッシュしたキー、または発信者の発声によって転送される先をそれぞれ設定 |
今回は「音声コマンド」部分に「りんご」と「みかん」を指定して、発信者が「りんご」または「みかん」と発声して転送先を選べるようにしました。
これ以外の自動応答に関する設定内容はMicrosoft の公開情報をご確認ください。
Microsoft Teams自動応答を設定する - Microsoft Teams | Microsoft Learn
「音声コマンド」を設定した自動応答へ発信する
上記にて設定した自動応答へ発信し、発声での転送ができるかを確認しました。
以下が自動応答に着信してからの流れになります。
青字が自動応答で再生される機械音声、緑字が発信者の発話内容を表現しています。
- 発信者が自動応答へ発信する
- 自動応答に着信し、最初のガイダンスが再生される
発信先をりんごとみかんから選んでください。
※設定項目「応答メッセージとメニューオプションを設定します。」にて指定した応答メッセージ - 発信者が音声で選択肢を発話する
りんご - 自動応答が認識結果を復唱し、確認を求める
りんご と言われたと思いますが、正しいですか?
はい または いいえ と言うか、はい の場合は1を押し、いいえ の場合は2を押します - 発信者が「はい」または「1」で応答する
はい - 通話が指定の転送先へ転送される
通話が転送されるまでしばらくお待ちください
※この後、指定した転送先に通話が転送される
なお、数秒程度何も話さなかった場合は「選択は無効でした。選択するオプションをもう一度お知らせください」という音声が流れます。
選択肢には無い言葉(例えば「すいか」など)を発声した場合は「申し訳ございませんが、このオプションが見つかりませんでした」という音声が流れ、もう一度最初の音声から流れます。
また、「音声コマンド」へは今回のように簡単な言葉だけでなく、「総務部」や「営業部」など漢字で指定したものも問題なく音声認識されました。

メニューオプションにはダイヤルキーと今回ご紹介した「音声コマンド」の両方を割り当てることができます。
発信者は、声が出せない状況であればダイヤルキーを、ダイヤルキーを押しづらい状況であれば音声コマンドを選ぶことができ、自動応答がより使いやすいものになります。
終わりに
音声コマンドを設定することで、発信者が発声で転送先を選択できる柔軟な自動応答を構築できます。
ダイヤル入力と併用することで利用環境に応じた操作が可能となり、音声認識精度も高いことが確認できました。
簡単なキーワードを登録するだけで、よりユーザーフレンドリーな応答体験を実現できます。
Hiroko, Kimura(日本ビジネスシステムズ株式会社)
Microsoft 365製品の提案~運用が担当領域、特にTeams/Teams Phone多めです。趣味は音楽とテレビと映画。趣味にしたいのは筋トレ(エンジニアには筋肉が必要)。
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