【Microsoft×生成AI連載】Microsoft 365 Copilotの個人用設定から過去のチャット履歴を参照させる

Microsoft 365 Copilot Chatでは手軽にAIとのチャットを行うことができます。そのままでも利用はできますが、個人用設定を行って自分仕様のCopilotにカスタマイズすることで、より便利に活用することが可能です。

本記事では個人用設定の中でも「チャット履歴」機能に焦点を当ててご紹介しますので、普段の業務でCopilotを活用している方やこれからの利用をお考えの方は、ぜひご覧ください。

なお、機能は記事執筆時点(2026/4/1)でFrontier機能(早期アクセス)となっており、組織の環境設定によっては利用できない場合がありますのでご了承ください。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。

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チャット履歴

Microsoft 365 Copilot Chatでは、AIとのチャット内容が履歴として保存され、画面左のサイドバーに表示されます。個人用設定では、AIがこれらのチャット履歴を使用して回答を生成することを許可することができます。

チャット履歴が表示されています

個人用設定

Microsoft 365 Copilot Chatでは画面右上の三点マークから設定を開くことができます。

Microsoft 365 Copilot Chatの画面です

設定を開くと「個人用設定」の項目が用意されており、この中に今回ご紹介する「チャット履歴」機能が含まれています。

個人用設定を開いています

本記事では「チャット履歴」機能のみを扱いますが、「カスタム指示」や「保存されたメモリ」については別の記事にてご紹介しておりますので、よろしければ併せてご覧ください。

【Microsoft×生成AI連載】【Microsoft 365 Copilot App】Copilot メモリとカスタム指示で作るあなただけのCopilot - JBS Tech Blog

動作確認

実際に本機能の動作を確認していきます。

準備

まずはチャットの履歴を作るために、Copilotにいくつか質問をしてみます。

画像では「アメリカの人口はどれくらいですか?」と質問していますが、その後面積や使用されている言語なども質問しました。

アメリカについてCopilotに質問をしています

チャット履歴機能オンでの起動

ある程度履歴を作れたので、一度新しいチャットセッションを作成します。

その際、「アメリカ」のような特定の情報を与えずに「日本から飛行機でどれくらいですか?」という質問をしてみました。

新規のチャットであいまいな質問をしています

すると、チャット履歴を参照したCopilotが文脈を読み取り、「前のご質問の流れから」としたうえで、日本からアメリカまでの所要時間を回答しました。

サイドバーのチャット履歴からも分かる通り、異なるチャットセッション間で文脈を読み取っています。

Copilotがチャット履歴を参照して回答を生成しました

チャット履歴機能オフでの挙動

続いて、個人用設定から「チャット履歴」機能をオフにした状態での動作を見てみます。先ほどの個人用設定画面にて該当の機能をオフにします。

「チャット履歴」機能をオフにします

そして新規のチャットセッションから、前回と同様の「日本から飛行機でどれくらいですか?」という質問を送信しました。

その結果、チャット履歴を参照できないCopilotは文脈を読み取ることができず、一般的な回答を生成しました。

「チャット履歴」機能をオフにしたため一般的な回答を生成しました

個人用設定での注意点

最後に注意点として、「保存されたメモリ」機能をオフにすると同時に「チャット履歴」機能もオフになってしまうという挙動を確認しましたので、利用の際にはお気を付けください。

「保存されたメモリ」機能をオフにした際の画面です

利用シーンとメリット、注意点

利用シーン

  • 複数のチャットセッションでCopilotに会話の文脈を読み取ってもらいたいとき
  • Copilotに一度伝えた内容を再利用して回答してもらいたいとき
  • 過去のチャット履歴を探すことなく、後日続きから会話を再開したいとき

メリット

  • 一つのチャットセッション内での応答上限に達しても、実質的に会話を継続できる
  • 誤ってチャットセッションを閉じてしまっても履歴を参照することで会話が継続できる
  • 履歴から文脈を読み取れるため、条件や制約等のプロンプトを毎回書き直す必要がない

注意点

  • 記事執筆時点(2026/4/1)ではFrontier機能(早期アクセス)である
  • 「保存されたメモリ」機能をオフにすると、本機能もオフになる
  • 必ずしも意図したとおりに履歴を参照できるわけではないため、回答内容の確認が必要

まとめ

本記事では、Microsoft 365 Copilot Chatの個人用設定の一つである「チャット履歴」機能についてご紹介しました。

普段からCopilotを利用する方であれば、チャット履歴の増加によって以前のチャットセッションを探すのが手間になってしまうこともあると思います。そういったケースにおいては新規のチャットから会話を続けることができる機能はとても便利なのではないかと感じました。

私自身も毎回Copilotに対して同じ説明をし直す必要がなくなる点に魅力を感じるため、本機能を活用していきたいと思います。

おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)

本記事は、Microsoft 365 Copilot Chatの個人用設定の一つである「チャット履歴」機能に焦点を当て、その概要と挙動を解説しています。

チャット履歴を有効にすると、Copilotは過去のチャット内容を参照して回答を生成でき、異なるチャットセッション間でも文脈を理解した応答が可能になります。

実際の検証では、履歴を参照できる状態では曖昧な質問でも過去の会話を踏まえた回答が得られ、機能をオフにすると一般的な回答にとどまることが示されました。

この機能により、条件や前提を毎回説明し直す手間を省き、会話を実質的に継続できる点がメリットとして挙げられています。

一方で、Frontier機能であることや、「保存されたメモリ」をオフにするとチャット履歴も無効になる点、必ずしも意図どおりに履歴が使われるとは限らない点には注意が必要です。

普段からCopilotを業務で活用するユーザーにとって、利便性の高い機能であるとまとめられています。

執筆担当者プロフィール
宅見 健太朗

宅見 健太朗(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Data&AIプラットフォーム部に所属。生成AIやCopilotをメインに扱いつつ、最近はPythonを用いたコード開発にも挑戦しています。

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