Dell PowerEdge サーバーを VMware vCenter (以降、vCenter )環境で運用していると、ハードウェアの状態確認やファームウェア管理をより効率的に行いたい場面が多くあります。
OpenManage Enterprise Integration for VMware vCenter (以降、OMEVV )は、Dell OpenManage Enterprise(以降、OME )と vCenter を連携させる公式プラグインです。vCenter から Dell サーバーのハードウェア情報やアラートを直接確認できます。
本記事では、OMEVV プラグインのインストールおよび登録手順を実際に導入して確認した内容をまとめています。これから OME と vCenter の連携を検討している方や、導入時の流れを事前に把握したい方の参考になれば幸いです。
なお、本記事では OME はデプロイ済みとし、機器の登録を含む基本設定の手順は割愛いたします。
プラグインのインストール
前提条件
- OME のプラグインの一部機能を完全に利用するには、OpenManage Enterprise Advanced または Advanced+ ライセンスが必要です。
- Dell.com からプラグインをインストールする場合は、OpenManage Enterprise アプライアンスが downloads.dell.com にアクセス可能であることが必要です。
- ローカルのネットワーク共有からプラグインをインストールする場合は、事前にプラグインのパッケージを手動でダウンロードし、ネットワーク共有に配置することが必要です。その後、OME の [設定]→[更新]画面で取得先の場所を更新します。
プラグインのインストールの手順
プラグインセクションにて、OMEVV プラグインの[インストール]をクリックします。
[複数のプラグインのインストールとアップデート]ウィザードが表示されるため、インストール可能なプラグインの一覧から[ OpenManage Enterprise Integration for VMware vCenter ]を選択し、[次へ]をクリックします。
[ダウンロード]セクションで選択したプラグインの進行状況を確認します。
完了後に、[次へ]をクリックします。
[ライセンス契約のレビュー]セクションでは、プラグインインストールに必要なエンドユーザーライセンス契約およびその他の必要なライセンス契約を記載した同意書が表示されます。[エンドユーザー使用許諾契約]をクリックします。
エンドユーザー使用許諾契約にて、下までスクロールした後、[同意]をクリックして、[次へ]をクリックします。
[アクションのレビューと確認]セクションでは、ログイン中のユーザー数、進行中のジョブ、スケジュールされたジョブ数が表示されます。OME アプライアンスのバックアップを取得したことを確認し、チェックボックスを選択し、[完了]をクリックします。
インストール完了後、OpenManage Enterprise Integration for VMware vCenter のセクション上部に表示されるステータスが、[使用可能]から[インストール完了済み]に表示が変わります。

vCenter の登録
前提条件
- vCenter 登録に使用するアカウントは、OMEVV による vCenter 登録に必要な権限を有している必要があります。
- カスタム CA 証明書を使用する場合は、vCenter 登録前に OpenManage Enterprise へ証明書をアップロードしておく必要があります。
- vCenter 登録時は、有効な IPv4 アドレスまたは FQDN を指定する必要があります。
- vCenter は、HTTP(80)および HTTPS(443)のデフォルトポートで構成されている必要があります。
- vCenter 登録時のユーザー名には、「 " ( ) : [ ] ; , \ 」などの特殊文字を使用不可です。
vCenter の登録の手順
ここでは OMEVV に vCenter を登録し、接続確認まで完了させます。OMEVV インストール完了後、[OMEVVプラグイン]>[管理]をクリックします。

[管理]タブ配下の[登録]をクリックします。
[ vCenter の登録]ウィザードが表示されます。登録する vCenter の IP アドレスまたはFQDN、vCenter ユーザ名、パスワードを入力します。入力後に[完了]をクリックします。
vSphere Lifecycle Manager を使用するには、[ vSphere Lifecycle Manager で登録]のチェックボックスを選択します。
登録完了後、登録済み vCenter の情報が表示されます。登録された vCenter 名をクリックすると vSphere Client へ遷移できます。

vCenter の登録の手順は以上です。
設定および情報タブの確認
[設定]タブをクリックします。Dell OpenManage Management Pack for VMware Aria Operations を利用しない場合、[拡張モニタリング機能の設定]は無効のままにしておきます。
[情報]タブをクリックします。導入したOMEVVプラグインのバージョン情報が確認できます。

vCenter 側での登録
※ 本章には画像の掲載がありません。あらかじめご了承ください。
vCenter から対象サーバのサマリを確認すると、OMEVV によりまだ管理されていないことを示すメッセージが表示されます。
そのため、対象サーバを OMEVV の管理対象として登録します。
- vCenter のメニューから OME プラグイン の画面へ遷移します。
- [コンプライアンス&デプロイメント]>[マネジメントコンプライアンス]
をクリックします。 - 表示された一覧から管理対象とするホストにチェックを入れ、[管理] をクリックします。
- 管理ジョブが実行されるため、完了後に表示されるダイアログで [OK] をクリックします。
以上で、vCenter 側における OME プラグインへの登録作業は完了です。
vCenter における OpenManage Enterprise プラグイン情報の確認
vCenter にログイン後、[ショートカット]>[プラグイン]>[OpenManage™Enterpriseプラグイン]をクリックします。
OMEVV の[ダッシュボード]タブでは、管理対象ホスト/シャーシの稼働状態や保証状況、管理対象ノード数を集約して確認できます。あわせて、ベースラインコンプライアンスの適用状況やファームウェア関連ジョブなど、運用・保守に関する全体状況を把握できます。
[ホストおよびシャーシ]タブでは、OME プラグインにより管理対象の ESXi ホスト一覧、各機器の健全性、モデル、所属クラスタや vCenter をまとめて確認できます。あわせて、OME グループへの紐づき状況など、管理情報を一覧で把握できます。
各ホストの[サマリ]タブでは、OME プラグインにより対象サーバの機種情報やハードウェア健全性(電源・ファン・CPU・メモリ等)を vSphere Client 上で一元的に確認できます。あわせて、Dell サーバとしての管理状態や異常有無を即座に把握できます。

おわりに
今回は、OMEVV のインストールおよび vCenter への登録手順について、実際に導入して確認した内容をまとめました。
OME と vCenter を連携させることで、ハードウェア状態の可視化やアラート確認を vCenter 上で一元的に行えるようになり、日々の運用負荷の軽減につながります。
本記事が、これから OMEVV の導入を検討されている方や、事前検証を行う際の参考になれば幸いです。