Windows Serverには「デスクトップエクスペリエンス(以下、デスクトップ版)」と「Server Core(以下、Core版)」の2つのインストールオプションがあります。
前回記事では、両オプションの概要からインストール手順までを比較・紹介しました。
本記事では続編として、両オプションにおける基本設定項目の中でも、Core版においてサーバー構成ツール (SConfig)を使用して設定が可能な項目について比較紹介します。
概要
Windows Serverの2つのインストールオプション、デスクトップ版とCore版の概要からインストール手順の比較、今回の検証環境については前回記事に記載しています。
適宜参照のうえ、本記事をご確認ください。
基本項目の設定~SConfigを使用する項目~
Windows Serverの構築作業における基本的な設定項目について、デスクトップ版とCore版における設定方法を比較するためにそれぞれ紹介します。
ここでは、Core版の設定の際にサーバー構成ツール (SConfig)を使用して設定が可能な項目について、両者の設定方法をそれぞれ紹介していきます。
※以下サイトを参考にして、2025/07時点に確認した手順となりますので、変更があった場合は最新情報をご確認ください。
サーバー構成ツール (SConfig) を使用して Windows Server と Azure Local の Server Core インストールを構成する | Microsoft Learn
IPアドレス、DNSアドレスの設定
ここでは、固定IPとDNSアドレスを設定する手順を比較紹介します。
デスクトップ版の手順
- [サーバーマネージャー] > [ローカルサーバー] にて任意の NIC を選択し、ネットワーク接続設定の画面を開きます。
- 設定したい NIC を右クリックし [プロパティ] > [インターネットプロトコル バージョン4 (TCP/IPv4)] を選択し「プロパティ」をクリックします。

- [IPアドレス], [サブネットマスク], [デフォルトゲートウェイ], [優先DNSサーバー], [代替DNSサーバー] を入力して「OK」をクリックします。

Core版の手順
- SConfig の画面でオプション番号「8」を入力し Enter を押します。
- 設定したい NIC のインデックス番号を入力し Enterを押します。
- 「1」を入力し Enterを押します。
- 「S」を入力し Enterを押します。
- IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを順に入力します。
- 正常に設定されたメッセージを確認し Enterを押します。

- 続いて DNS 設定のため手順 1〜2 を再度実行します。
- 「2」を入力し Enterを押します。
- 優先 DNS/代替 DNS を順に入力します。
- 正常に設定されたメッセージを確認し Enterを押します。

リモートデスクトップ設定
デスクトップ版の手順
- [サーバーマネージャー] > [ローカルサーバー] にて「リモートデスクトップ」を選択します。
- 「このコンピューターへのリモート接続を許可する」を選択します。
- 「適用」→「OK」をクリックします。

Core版の手順
- SConfig の画面でオプション番号「7」を入力し Enterを押します。

- 「E」を入力し Enterを押します。
- 必要なセキュリティレベルに応じて「1」または「2」を入力し Enterを押します。
- 正常に設定されたメッセージを確認し Enterを押します。

ホスト名の設定
デスクトップ版の手順
- [サーバーマネージャー] > [ローカルサーバー] にて「コンピューター名」を選択します。
- 「変更」をクリックします。

- コンピューター名を入力し「OK」をクリックします。

- 「今すぐ再起動する」を選択し再起動後に確認します。
Core版の手順
- SConfig の画面で「2」を入力し Enterを押します。

- 新しいコンピューター名を入力し Enterを押します。
- 再起動確認で「Y」を押し再起動を押します。

- 再ログイン後、変更を確認します。
タイムゾーンと時刻設定/確認
デスクトップ版の手順
- [サーバーマネージャー] > [ローカルサーバー] にて「タイムゾーン」を選択します。
- 必要に応じて時刻やタイムゾーンを変更します。

Core版の手順
- SConfig の画面で「9」を入力し Enterを押します。

- 表示される GUI(デスクトップ版と同じ)で日時・タイムゾーンを変更します。

ライセンス確認/適用
デスクトップ版の手順
- [サーバーマネージャー] > [ローカルサーバー] にて「プロダクトID」を選択します。
- ライセンス認証の状態を確認します。
- 変更する場合は「プロダクトキーの変更」をクリックします。

Core版の手順
- SConfig の画面で「11」を入力し Enterを押します。

- 「1」でライセンス状態を確認します。
- 「2」で現在のキーで認証を試行します。
- 「3」で新しいプロダクトキーを入力し、その後認証を試行します。

ドメイン参加
デスクトップ版の手順
- [サーバーマネージャー] > [ローカルサーバー] にて「コンピューター名」を選択します。
- 「変更」をクリックします。

- ドメインを入力して「OK」をクリックします。

- 認証情報を入力します。

- 再起動後に参加を確認します。
Core版の手順
- SConfig の画面で「1」を入力し Enterを押します。

- 「D」を入力し Enterを押します。
- ドメイン名を入力します。
- 認証情報を入力します。
- コンピューター名変更の確認は必要に応じて対応します。
- 再起動し、ログイン後に参加を確認します。

おわりに
両オプションを比較してみて、やはり視覚的な分かりやすさではデスクトップ版のほうが優れていてやりやすさを感じました。ただ、Core版のSConfigによる設定も1つずつキー入力をしていけば設定可能なものがほとんどのため、Windows Serverの構築経験があれば、あまり難しさを感じることなく対応できるという印象を受けました。
次回記事では、本記事の続編として、Core版においてSConfig以外のPowerShell等でコマンドを使用して設定する基本的な項目について、同じように比較して紹介できればと思います。
ご覧いただきありがとうございました!