本記事では、Nutanix環境におけるNutanix Guest Toolsの概要についてご紹介いたします。
Nutanix Guest Toolsとは
Nutanix基盤上に立てられたゲストOSにインストールするソフトウェアで、Nutanix OSにバンドルされているパッケージとなります。
運用にあたってインストールは必須ではありませんが、様々な場面で役に立つ機能を持っています。次の章で機能をご紹介いたします。
機能
主な機能については以下となります。下記機能を利用する際はインストールすることをお勧めします。
Self Service Restore(※AOS Proライセンス必須機能)
Nutanix上で取得したストレージスナップショットを仮想マシンでマウントし、リストアを実現します。
GUIおよびCLIが提供されており、どちらも利用可能となります。また、OSとしてはWindowsおよびLinuxがサポートされています。
仮想マシン移行
異なるハイパーバイザー間で仮想マシン移行を実現します。
ESXiやHyper-V環境からAHV環境へのライブマイグレーションとなります。
Linuxマシン整合性スナップショット
スクリプトベースでのスナップショットを取得できます。
Linuxにはスナップショットの静止点取得機能がないため、その代わりとして用いられている機能となります。
シャットダウンアシスト
Nutanix環境で稼働しているWindowsマシンに対して、シャットダウン機能をサポートします。
NutanixではGuest ToolsがインストールされていなくてもWindowsのシャットダウンは可能ですが、より確実性を重視した機能となります。
コンポーネント
Nutanix Guest Toolsに含まれるコンポーネントは以下となります。
- Nutanix Guest Agent
- CVMとゲストOS間の通信を可能にするサービス
- File Level Restore CLI
- Self Service Restoreで利用するCLI
- Nutanix VM Mobility Drivers
- 異なるハイパーバイザー間での仮想マシンを移行をする際に必要となるドライバ
- Application-consistent snapshot for Linux VMs
- Linuxマシンにて、アプリケーション整合性スナップショット取得を可能にするツール
最後に
今回は、Nutanix Guest Toolsについてご紹介しました。
具体的な導入手順等につきましては、別記事にて取り上げさせていただきます。