今回は、AWS BudgetsレポートでAWSの利用料金を把握する方法についてご紹介します。
AWS Budgetsとは
AWS BudgetsとはAWSのコスト管理ツールのことで、AWSの利用状況とコストを追跡して予算アラートの設定やレポートの作成を行うことができます。
AWS Budgetsレポートとは
AWS Budgetsレポートは、AWS Budgetsの機能の一つです。
このレポートでは、設定した予算のしきい値に対して実際のコストと使用量がどのような状況にあるかについての情報をメールで受け取ることができ、AWSマネジメントコンソールにログインすることなく現在のコストや利用状況を把握することが可能になります。
AWS Budgetsレポートの料金について
本記事を執筆した時点では、レポート1通につき0.01USDの料金が発生します。
AWS Budgetsレポートの作成
前提条件
- AWS Bugedsで事前に予算が作成されていること
詳しい作成方法は以下のドキュメントをご参照ください。
AWS Budgedsレポートの作成
AWSマネジメントコンソールで「Billing and Cost Management」と検索し、検索結果として出てきた「Billing and Cost Management」をクリックします。
左ペインにある「予算レポート」をクリックします。
右上の「予算レポートを作成する」をクリックします。
設定値を入力し、「予算レポートを作成する」をクリックします。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
予算レポート名 | 任意の名前を入力します。値はいつでも変更可能です。ここで設定した値はメールの件名になります。 |
予算の選択 | あらかじめ作成しておいた予算を選択します。最大50件の予算を選択できます。 |
レポートの頻度 | 日、週次、月のいずれかを選択します。 |
曜日 ※週次を選択した場合 | メールを配信する曜日を設定します。 |
Eメールの受信者 | レポートの配信先アドレスを入力します。最大50名のメールアドレスを設定できます。 |
レポートが作成されたことを確認します。
これでレポートの作成は完了です。
レポート確認
それでは、レポートにどんな情報が記載されているのか確認していきます。
実際に配信されたレポートはこちらです。
レポートに記載されている情報は以下の通りです。
No. | 項目 | 表示内容 |
---|---|---|
1 | - | レポート作成時に設定したレポート名 |
2 | Budget Name | レポート作成時に選択した予算名 |
3 | Current | 当月の使用済みコスト |
4 | Budgeted | 予算で設定したコスト |
5 | Forecasted | 当月の予想コスト |
6 | Current vs. Budgeted | 設定した予算に対する当月のコスト使用率 |
7 | Forecasted vs. Budgeted | 設定した予算に対する予測コストの割合 |
レポートに記載されている内容としては、AWS Budgetsで確認できる項目でした。
まとめ
今回は、AWS Budgetsレポートを使ってAWSの利用状況を把握する方法をご紹介しました。
LambdaやSNSなどの複雑な設定を必要とせずに簡単にメールを配信できるため、すぐに導入しやすいと思います。
また、個人のAWSアカウントに加え、複数のメールアドレスを設定できるため、部門内のAWSアカウントの管理にも活用出来ます。