今回は、AWSのAmazon Qの概要についてご紹介します。
Amazon Qとは
Amazon Qとは、AWSが提供する、企業内の業務効率を図るための生成AIアシスタントです。
Amazon Qには開発者向けの「Amazon Q Developer」と、企業向けの「Amazon Q Business」の2つの機能が提供されています。
Amazon Q Developer
Amazon Q Developerは開発者向けの機能です。
Amazon QにAWSリソースやAWSのアーキテクトについての質問をしたり、VS CodeなどのIDEと統合してコード作成におけるアドバイスを受ける他、実際にコードを生成させることも出来ます。
Amazon Q Developerには無料利用枠があり、無料利用枠内でAWSマネジメントコンソールなどでAmazon Qに質問したり、IDEでの開発に活用したりすることができます。
IDEでの利用についての詳細は以下のリンクをご参照ください。
Amazon Q Business
Amazon Q Businessは企業向けのサービスです。
企業のデータに対する質問に回答したり、データを基にコンテンツを生成したりすることができます。
Amazon Q Businessは、S3やSharePoint、SalesForceなどの複数のデータソースに対応しているため、素早くデータソースと接続することができます。
Amazon Q Businessの詳しい機能については、ユーザーズガイドをご参照ください。
料金体系
Amazon Q Developer
Amazon Q Developerには、無料利用枠とAmazon Q Developer Proの2つの料金体系があります。
Amazon Q Developer Proはユーザーごとに料金が発生します。
※ 本記事を執筆した時点では1ユーザーあたり19USD/月です。
料金の詳細については下記リンクをご参照ください。
Amazon Q Business
Amazon Q Businessには「Amazon Q Business Lite」と「Amazon Q Business Pro」の2つのサブスクリプションがあります。
いずれも、作成したインデックスのタイプとユニット数に応じて料金が発生します。
詳しくは下記リンクをご参照ください。 aws.amazon.com
実際にチャットを利用してみた
Amazon Q Developerの無料利用枠を利用し、実際にAmazon Qのチャットで質問してみます。
AWSマネジメントコンソールにログインし、右上にあるAmazon Qのアイコンをクリックします。
チャットの画面が開きます。
現状、AWSマネジメントコンソールやモバイルアプリでの質問は英語のみ対応ですが、IDEやCLI環境では2025年4月より日本語がサポートされたようです。
筆者は英語能力に乏しいため、あらかじめ用意されている質問を選択してみます。今回は「Understanding your costs」を選択してみました。
コストに関する質問がいくつか用意されています。「What if our cost forecast this month?」を選択し、今月の予想コストを教えてもらいます。
しばらく待つと、回答が生成されました。
回答してくれた予想コストは、AWS Billing and Cost Managementに表示される予想コストと一致していました。
今回は詳細な紹介は省きますが、AWSアカウント内に存在しているリソース一覧なども、質問をすると回答してくれました。
今後のアップデートで日本語がサポートされることを期待します!
まとめ
本記事では、Amazon Qの概要と簡単な使い方についてご紹介しました。
今回はAmazon Qへの質問のみをご紹介しましたが、他にも様々な機能があるため、引き続き試してみようと思います。