【Microsoft×生成AI連載】【やってみた】Microsoft Copilot Studioでプロンプトアクションを作成してみた

【Microsoft×生成AI連載】久保田です。今回はMicrosoft Copilot Studioでプロンプトアクションを作成してみました。

この記事の情報は2025/5/9時点のものです。

AIエージェントに興味がある方や、Microsoft Copilot Studioの利用に慣れていない方など、様々な方に読んでいただきたい記事となっておりますので、ぜひご覧ください。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記載をご参照ください。

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Microsoft Copilot Studio エージェントの概要

Microsoft Copilot Studioエージェントは、ノーコードでエージェントを作成することができ、具体的な指示やトリガー、ナレッジソース、エージェントのアクションなど様々な設定を行うことで、業務効率化を図ることができます。

Microsoft Copilot Studioエージェントの作成方法や詳細については、以下の記事をご参照ください。

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プロンプトアクションの概要

プロンプトアクションは、Microsoft Copilotsの機能を拡張する方法の一つです。ビジネス固有の自然言語アクションを作成し、GPTモデルがそれを解釈して指示通りに実行します。

これらのアクションはAIプラグイン定義内に含まれ、特定のインテントや発話が検出されたときに実行されます。

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以前までは、Microsoft Copilot Studioエージェントのアクションより、新しいプロンプトを作成することが不可能であったため、Power Automateなどのサービスと組み合わせて利用しておりました。

もちろん、用途によってはPower Automate等のサービスと組み合わせることが望ましいこともありますが、今回は、Microsoft Copilot Studioエージェントのプロンプトアクションを作成する方法についてご紹介します。

ここでは、エージェントの作成が完了している前提で説明します。

※エージェントの作成方法は割愛します。

アクションで新しいプロンプトを作成

Microsoft Copilot Studioにアクセスし、左ペインの「エージェント」をクリックします。

Microsoft Copilot Studioのホーム画面です

次に、作成したエージェントを選択します。

エージェントの一覧画面です

次に、「アクションの追加」をクリックします。

アクションの追加画面です

今回は、「新しいプロンプト」をクリックします。

アクション追加画面です

アクション名と説明を入力し、「次へ」をクリックします。

※ソリューションの選択は任意です。

詳細設定画面です

 

指示文を入力する際は、直接書き込む、もしくは「コンテンツを追加する」より、指示文を追加することができますが、今回は、「コンテンツを追加する」より、指示文を追加します。

コンテンツから指示文を追加した場合、テキスト・画像/ドキュメント・Power Fxを入力することが可能です。
今回は、例としてテキストを追加します。

コンテンツを追加する画面です

 

名前とサンプルデータを入力しますが、「名前」欄に入力できる文字は現在(2025/5/9時点)は英語のみの入力となります。
※日本語で入力した場合、エラーとなりプロンプトを作成することができません。

入力後、「閉じる」⇒「保存」の順番でクリックし、作成したプロンプトを保存します。

指示文入力画面です

※日本語で入力した場合、以下のエラーとなりアクションを作成することができません。

日本語で入力した際のエラー画面です

アクションのパラメーターを確認し、問題ない場合は「次へ」をクリックします。

パラメーターの確認画面です

レビュータブにて、「公開」もしくは「保存して閉じる」をクリックします。

レビューの画面です

これだけの手順で、アクションを作成することができました。

利用シーンとメリット、注意点

利用シーン

Microsoft Copilot Studioのプロンプトアクションは、特定のタスクや定型化業務を自動化したい場合に利用を検討することができます。

下記4つのシーンで利用可能です。

  • データ分析: ユーザーが大量のデータを分析し、特定のパターンやトレンドを見つけたい場合、新しいプロンプトを使ってデータの整理や分析を自動化できます。
  • カスタマーサポート: ユーザーがカスタマーサポートの問い合わせに迅速に対応したい場合、新しいプロンプトを使ってよくある質問への回答を自動生成することができます。
  • コンテンツ生成: ユーザーがブログ記事やソーシャルメディアの投稿を作成する際に、新しいプロンプトを使ってアイデアを出したり、文章を生成したりすることができます。
  • プロジェクト管理: ユーザーがプロジェクトの進行状況を追跡し、タスクを管理するために、新しいプロンプトを使ってリマインダーや進捗報告を自動化することができます。

メリット

上記の利用シーンでも記載の通り、プロンプトを作成し自動化することで、業務効率化や誤操作防止などにも役立つことができます。

また、AIエージェントのアクションでプロンプトを作成することで、必ずしもPower Automateなどのフローを別で作成し、組み合わせる必要がなくなります。

注意点

2025/5/9時点では、プロンプトの入力名を英語で記載する必要があります。

※日本語で入力した場合、エラーとなります。

入力名を英語で入力した場合でも、指示文に影響はありません。

まとめ

本記事では、Microsoft Copilot Studioエージェントのアクションから、新しいプロンプトの作成を行いました。

その他のサービスを組み合わせることなく、エージェント内でアクションを作成できることで、作成のハードルが低くなり、また管理も楽になると感じました。

今後もMicrosoft Copilot Studioエージェントを勉強していくうえで、必要に応じてプロンプト以外のアクションにも挑戦してみたいと思います。

おまけ(Copilot Chatによる本記事の要約)

Microsoft Copilot Studioエージェントは、ノーコードでエージェントを作成し、業務効率化を図るツールです。以前は新しいプロンプトの作成ができなかったため、Power Automateなどと組み合わせていましたが、現在はエージェント内で直接プロンプトを作成可能です。具体的な手順として、エージェントを選択し、アクションを追加、新しいプロンプトを設定します。利用シーンとしてはデータ分析、カスタマーサポート、コンテンツ生成、プロジェクト管理が挙げられます。注意点として、プロンプト名は英語で入力する必要があります。

執筆担当者プロフィール
久保田 有紀

久保田 有紀(日本ビジネスシステムズ株式会社)

Data&AI事業本部 AIソリューション2グループ所属。AzureやMicrosoft 365周りの構築・運用を担当してきました。現在はCopilot、AIサービスの勉強をしてします。

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