Microsoft Configuration Manager(以下、MCM)は、組織のデバイスに対して、OS展開やパッチ配布など、様々な管理を行うことが出来る製品です。
MCMを利用する場合、MCM自体のバージョンアップにも注意する必要があります。MCMは年に数回新しいバージョンが公開され、各バージョンは一般公開リリース日から 18 か月間サポートされます。
そのため、MCMを利用し続ける場合、定期的にMCMのバージョンアップが必要となります。
本記事では、MCMのバージョンアップ作業の手順について紹介していきます。
MCMとは
MCMとは、組織内に展開されたデバイスを一元管理し、OS展開/パッチ配布等の豊富な機能により運用サイクルの効率化を実現できる製品です。
MCMを使用することで、アプリケーション、ソフトウェア更新プログラム、オペレーティングシステムの安全でスケーラブルな展開が可能になり、リアルタイムで管理されたデバイスに対してアクションを実行できます。
また、オンプレミスおよびインターネットベースのデバイスに対して、クラウドのリソースを使った分析と管理が可能です。
バージョンアップ
MCMは、年に数回新しいバージョンが公開され、各バージョンは一般公開リリース日から 18 か月間サポートされます。
ライフサイクルが終了しているバージョンを使用していると、セキュリティの修正や機能アップグレードを受けることができません。
MCMのバージョンアップは、最上位のサイト サーバーで実施します。中央管理サイト サーバーがある階層型の環境の場合は中央管理サイト サーバーで、プライマリ サイト サーバーの環境の場合はプライマリ サイト サーバーで実施してください。
最上位のサイト サーバーがアップグレードされる過程で、その配下のサイト サーバーや、管理ポイント、配布ポイント等のサイトシステムは、自動的に更新されます。
MCMのバージョンアップ手順
1. [Configuration Manager コンソール] から、[管理] - [概要] - [更新とサービス]に移動します。
2. [更新とサービス] の一覧から、”Configuration Manager 2409” の [状態] を確認します。
3. [状態] が、”インストールの準備完了” の場合は、既にダウンロード済みとなりますので、“Configuration Manager 2409” を右クリックし、[更新プログラム パックのインストール] をクリックします。
※ [状態] が、”ダウンロード可能” の場合は、”Configuration Manager 2409” を右クリックして[ダウンロード] をクリックし、”インストールの準備完了”になってから進めます
4. [Configuration Manager 更新ウィザード] に遷移後、更新ウィザードが正常に完了したことを確認し、[閉じる] をクリックします。
5. インストールが完了しますと、 “Configuration Manager 2409” の [状態] が、”インストール済み” と更新されます。
まとめ
今回は、MCMのバージョンアップ作業手順について紹介しました。
MCMの機能を十分に活用するためにも、MCMもライフサイクルを意識し運用していくことが重要となります。
今後MCMの導入を検討している方、すでにMCMを利用している方への参考になる内容になっていますと幸いです。