【Microsoft×生成AI連載】【最新情報】Microsoft Ignite 2024で発表されたCopilot Pagesについて

【Microsoft×生成AI連載】8回目の記事です!今回はCopilot Pagesの概要と新機能についてご紹介します。

本記事には、2024年11月18日~22日に開催されたMicrosoft Igniteで発表された内容も含まれていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事にまとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記事をご参照ください。

blog.jbs.co.jp

Copilot Pages紹介

Copilot Pagesの説明

Copilot Pagesは、Microsoft 365 Copilot Business Chat(以下、Biz Chat)の会話を、耐久性のあるAIアーティファクトに変換する機能です。

具体的には、Biz Chatの会話内容をPagesとして保存し共有することができます。これにより、ユーザーはCopilotと共同でのコンテンツ作成、編集、精緻化が簡単にできるようになります。

Microsoft 365内の「ページ」タブに保存されます

新機能

Igniteでは、Copilot Pagesの新機能が画像付きで紹介されていました。主に二つの機能が追加されます。

本記事の末尾に参考情報として、Microsoft Ignite 2024 セッション情報へのリンクを掲載していますので、興味のある方はぜひ併せてご覧ください。

※ なお、本記事の画面キャプチャのうち、「セッション内で」と記載のあるものは、Microsoft Ignite 2024 セッション情報より引用しています

ページの編集

作成したページの編集をCopilotとのチャットによって行える機能です。変更内容の提案が表示され、実際に変更を保持するか選択できます。

また、ページ内のコンテンツを参照して要約を作成し、同ページに追加することもできます。

セッション内で紹介された、Copilotとのチャットによってページ内の文章を書き換える様子です
リッチアーティファクト

Biz Chatで図や表を簡単に作成し、既存または新規のページに保存できる機能となっています。以下の四種類が追加されます。

  • コードブロック
  • インタラクティブチャート
  • テーブル
  • マーメイドダイアグラム

それぞれ、例を見ていきます。

まずは、コードブロックの例です。プログラムコードを含むページを作成できます。

セッション内で投影していたコードブロックの画面です

続いて、インタラクティブチャートの例です。データの視覚化を容易にするチャート機能です。

セッション内で投影していたインタラクティブチャートの画面です

こちらは、テーブルの例です。データを整理して表示するためのテーブル機能です。

セッション内で投影していたテーブルの画面です

最後に、マーメイドダイアグラムの例です。複雑なフローチャートやダイアグラムを作成できます。

セッション内で投影していたマーメイドダイアグラムの画面です

利用シーンとメリット、注意点

利用シーン

Copilot Pagesは、以下のようなシーンで利用されると考えられます。

  • コラボレーションとコミュニケーション
    • チームのプロジェクトマネージャーが機能仕様書をBiz Chatでドラフトし、Copilotと共同で作成できます
  • コンテンツ作成
    • 新しいチームメンバーのオンボーディング資料をCopilotと共同で作成できます
  • タスク管理と組織化
    • プロジェクトのタスクリストを作成し、管理できます
  • 問題解決
    • チームの計画プロセスを改善するためのブレインストーミングを実施できます

メリット

Copilot Pagesの主なメリットは以下が挙げられます。

  • 効率化
    • Biz Chatでの意図から始めて、Copilotと共同で耐久性のあるアーティファクトを作成することで、時間を大幅に短縮できます
  • 生産性向上
    • チームと共有することで複数のユーザーが同時にコラボレーション可能となり、新しいアイデアの創出が促進されます

これにより、チーム全体のコミュニケーションが円滑になり、プロジェクトの進行がスムーズになります。

また、保存と再利用が可能なため、過去のプロジェクトからの学びを活かし、継続的な改善が期待できます。

注意点

Copilot Pagesを利用する際の注意点は以下の通りです。

  • 保存と再利用
    • Pagesはチャット外に保存され、Microsoft 365全体で呼び出し、共有・再利用できますが、適切なアクセス権限の設定が必要です
  • マルチプレイヤーコラボレーション
    • 複数のユーザーが同時にコラボレーション可能ですが、リアルタイムでの変更が反映されるため、編集の競合に注意が必要です

まとめ

Biz Chatは個人で利用する印象が強かったですが、Copilot Pagesの新機能も活用することで、チームの共同作業でも活用できると再認識できました。

私も便利なAIの機能を通じて、さらなる業務効率化を図りたいと感じました。

参考情報

Microsoft Ignite 2024 セッション情報(英語)

ignite.microsoft.com

おまけ

本記事のここまでの執筆内容をBiz Chatに転記し、記事内容の要約をしてもらいました。

この記事は、Microsoftと生成AIの連載第8回目として、Copilot Pagesの概要と新機能について紹介しています。2024年11月18日~22日に開催されたMicrosoft Igniteで発表された内容も含まれています。

Copilot Pagesは、Biz Chatの会話を耐久性のあるAIアーティファクトに変換する機能で、ユーザーはCopilotと共同でコンテンツを作成、編集、精緻化し、共有することができます。新機能として、コードブロック、インタラクティブチャート、テーブル、マーメイドダイアグラムが追加されました。

利用シーンとしては、コラボレーションとコミュニケーション、コンテンツ作成、タスク管理と組織化、問題解決が挙げられます。メリットとしては、効率化と生産性向上があり、チーム全体のコミュニケーションが円滑になり、プロジェクトの進行がスムーズになります。また、保存と再利用が可能なため、過去のプロジェクトからの学びを活かし、継続的な改善が期待できます。

注意点としては、保存と再利用の際のアクセス権限の設定や、マルチプレイヤーコラボレーション時の編集の競合に注意が必要です。

この記事を通じて、Biz Chatの個人利用だけでなく、チームの共同作業にもCopilot Pagesが活用できることが再認識されました。Microsoft Ignite 2024のセッション情報も参考にしてください。

執筆担当者プロフィール
宅見 健太朗

宅見 健太朗(日本ビジネスシステムズ株式会社)

クラウドソリューション本部に所属。AI関連やLogic Appsなど勉強中です。

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