本記事では、Nutanix環境におけるクラスタおよびノードの停止と起動についてご紹介いたします。
Nutanixクラスタの仕組み
複数台のNutanixノードを同時に停止する場合は、Nutanixクラスタ全体を停止する必要があります。
クラスタを停止しない場合は1ノードまでしか停止できませんので、注意が必要です。
クラスタおよびノードの停止
移設や法定停電の際にはNutanixクラスタ全体を停止する必要があると思います。
クラスタを停止すると、分散ストレージにもアクセスできなくなります。そのため、事前に仮想マシンを停止したうえでクラスタを停止する必要があります。
停止の手順は以下の通りです。
- 仮想マシンを停止し、ノードをメンテナンスモードにする
- クラスタ内の任意のCVMにログインし、「cluster stop」コマンドを実行する
- クラスタが停止していることを確認し、すべてのCVMをシャットダウンする
- すべてのノードをシャットダウンする
Nutanixクラスタは、「cluster stop」コマンドで停止できます。このコマンドはクラスタ全体に作用しますので、クラスタ内の任意のCVM1台で実行するようにしてください。
下図のように「Success!」と表示されていれば、クラスタが停止できていることを表します。
CVMの停止は、「sudo shutdown -h now」コマンドを利用します。このコマンドは、クラスタが停止しているときのみ有効です。
クラスタおよびノードの起動
Nutanix環境の起動は、停止の手順を逆に進めるイメージとなります。
各ノードを起動すると、各CVMは自動的に起動してきます。すべてのCVMが起動するのに、おおよそ15分ほど要します。
起動の手順は以下の通りです。
- すべてのノードを起動する
- すべてのCVMが起動していることを確認する
- クラスタ内の任意のCVMにログインし、「cluster start」コマンドを実行する
- ノードのメンテナンスモードを解除し、仮想マシンを起動する
Nutanixクラスタは、「cluster start」コマンドで起動できます。このコマンドはクラスタ全体に作用しますので、クラスタ内の任意のCVM1台で実行するようにしてください。
下図のように「Success!」と表示されていれば、クラスタが起動できていることを表します。
最後に
今回は、Nutanix環境におけるクラスタおよびノードの停止と起動についてご紹介しました。
停止および起動をする際は、手順に沿った正しい順序で実行するようにしてください。